【配属機関概要】

3）任地（ ソンラ省モクチャウ郡 ） JICA事務所の所在地（ ハノイ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 5.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

モクチャウ郡総合病院は、1956年に設立され、病床325床、内科、外科、ICU科等14の診療科に、医師32名、看護師56名、総職員160名が所属し、年間入院患者1万2千名、外来患者4万6千名を受入れている。国内で貧しい地域とされる北西部山岳地域には、多くの少数民族が生活しており、患者の半数近くが少数民族である。診療治療に加え、臨床研究や予防医療、年90名程の実習生受入れも行っている。JICA北西部省医療サービス強化プロジェクトにて2017年まで技術協力対象病院となっている。過去に米国NGOから物品支援を受けたことがあるが、ボランティアの受入れは初めてである。

【要請概要】

1）要請理由・背景

JVが配属される東洋医学リハビリ科では、1日約30名の患者に対し、主に漢方や鍼灸を中心とした治療を実施してきた。病院は、運動療法等の理学療法サービスの提供を目指し、これまで医師2名と準医師4名を、他の総合病院へ3ヶ月間派遣し理学療法を学ばせてきた。2015年から物理療法を中心とした理学療法を開始したものの、技師等の知識や技術は十分ではなく、器具を用いた温熱治療、電気刺激治療、簡単なマッサージ実施に留まっている。患者の多くは、家から病院までの距離の遠さ、通院するために家族など介助要員の必要性等の理由により、早期にリハビリ開始できず、多くの患者が廃用症候群などの二次的障害を来してリハビリを開始している。JVには、患者への直接的な訓練の実施や運動療法室整備といった理学療法の立ち上げに関わりながら、同僚へ正しい知識・技術を習得させ、同科全体のリハビリテーションの質を向上させることが求められる。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の一員として以下の活動を実施し、運動療法に重点を置きながらリハビリテーションの質の向上に協力する。
1.成人患者に対し、同僚と共に歩行練習等の運動療法を実施する。
2.患者への理学療法を通して、医師や同僚の運動療法に関する技術向上を目指す。
3.機材購入へのアドバイス等、運動療法室の環境整備に対して提案をする。
4.語学力が向上した活動後半には、勉強会を開催し同科スタッフの知識向上を図る。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

腰椎牽引機、超音波治療器、レーザー治療器、パラフィン浴

4）配属先同僚及び活動対象者

科長(医師/男性/50代/大卒/経験7年)
カウンターパート(医師/男性/20代/大卒/経験2年)
技師4名(準医師/女性/20代/専門学校卒/経験2～7年)
患者種類:関節痛、脳卒中や整形手術後の回復期患者

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

住居は、院内の宿舎が提供される予定である。