【配属機関概要】

3）任地（ カインホア省ディエンカイン ） JICA事務所の所在地（ ハノイ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+ﾊﾞｽ で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

2000年に設立された 観光地ニャチャン西部ディエンカインにある精神科病院。精神科一般にかかる診察、診療の提供と、カインホア保健局の指示の元、精神科分野における調査研究、疾患予防、リハビリテーション等を実施している。定期の国内、国際学会の企画や地方、プライマリーヘルスケアシステムに対する技術やサービスの提供・伝達などを行っている。病棟は①急性期棟②慢性期(男性)棟③慢性期(女性)棟④サービス棟⑤作業療法棟がある。主な対象者は成人で、平均年齢は37歳。外国の支援としてはフランス、台湾、カナダ等から技術支援や年数回短期ボランティアを受け入れている。年間予算は1018千米ドル。

【要請概要】

1）要請理由・背景

作業療法士(OT)らは、学術的な訓練を受けておらず、フランス人や台湾人のOT(それぞれ1～2週間のボランティア)から口頭伝承で知識を学び実践している状況である。それゆえ、技術訓練は断片的で頻度も少ないことからOTの技能・知識向上支援が必要とされている。実施中の活動としては、日常生活活動支援、コミュニケーションスキル支援、社会復帰支援(バス利用、携帯電話操作、服薬管理等)、院内カフェ運営など様々な施設の用意がある。またガーデニング、菜園、水耕栽培、アクアポニックス(養殖)、キノコ栽培の他、工芸、清掃業務等、社会復帰の一助となる訓練施設が整備されている。その他音楽、美術、料理、ダンス、読書、ヨガ、スポーツなどもグループセラピーとして取り入れられている。OTは患者の評価方が解らない事が現在の課題であり、隊員による勉強会や日々の活動を通じてより効果的な作業療法実践をめざし、本要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1.患者個々に合った作業療法の提案と評価の仕方をスタッフに指導する
2.作業療法実践にかかる知識と技術の共有を配属先スタッフに対して行う
3.精神科患者に対する作業療法の技法を配属先スタッフに訓練する
4.毎週、スタッフに対して精神疾患患者に対する作業療法のワークショップを実施する
5.上述指導を通じて、配属先の作業療法士が作業療法前後の評価が行えるようになる

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

日常生活動作室等各種セラピールーム、庭、図書館、レクリエーション室、ヨガルーム、調理室

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:作業療法士11名、女性30代 作業療法科チーフ、男性20代 作業療法科副チーフ、 OTは専門教育を受けていない

活動対象者:主には成人患者(統合失調症、薬物・アルコール依存症、感情障害、急性精神症) 入院患者160名、外来患者数60名/日

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

職員宿舎や近くに賃貸物件がない為、ニャチャン市内から通勤することが予定されている。住居はホームステイの可能性もある。