【配属機関概要】

3）任地（ ピンウーリン ） JICA事務所の所在地（ ヤンゴン ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 3.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は2015年に技術研究局から自動車技術研究所へと再編され、自動車工学専門の研究機関となった。教育省の科学技術開発計画のもと、ミャンマーにおける自動車産業振興に貢献するビジョンを有し、自動車工学の研究と技術教育に必要な教材開発に取り組んでいる。全国31か所の工科大学から学生を受入れ、履修科目の一つである自動車工学の実習を行っている。原動機、駆動、変速装置、制御、デザイン、生産技術、リバースエンジニアリングなどの科がある。教員・研究者(約60名)を含め140名ほどの職員がいる。これまで、2名の短期シニア海外ボランティア(自動車整備)を受け入れた実績がある。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先は自動車技術に関する研究機関であったが、2016年度以降、工科系大学生に対する実習指導、外部人材に対する基礎的な自動車整備の教育(今後3年制となる予定)も担うこととなった。配属先教員は学士から博士まで高い学歴を有しているものの、実地についての知識・経験が不足しており、これまで派遣されたシニア海外ボランティア(短期)は、配属先教員への基礎的な技術指導、実習カリキュラム作成とその実習および教材開発等のサポートを行ってきた。その結果、車両の駆動やステアリング系統の整備についてはほぼ配属先で対応ができるようになっているが、全般的な技術力としては十分とは言えず、引き続き、ボランティアのサポートが求められ本要請が提出された。なお、配属先からは、ホンダ車両を中心としたハイブリッド車の技術についての指導も期待されている(現状、実習用の機材はないため知識の共有が主となる)。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1.同僚とともに、学生に対して自動車整備に関する指導を行う。
2.同僚の知識・技術力向上のためのサポートを行う(電装に関する知識・技術、教材開発やカリキュラム作成含む)。
3.日本の自動車整備士制度やハイブリッド車の仕組等についての知識・情報を共有する。
*実習教材としてはこれまで、照明、イグニッション、始動、パワー・ウインド、エアコンなどが作製されている。
<機材続き> イグニッション・コイル・テスタ、スコープメータ、 タイミングライト『ガソリン、ジーゼル』、ビデオス コープ、エレクトロニックサウンドスコープ、Toyota MarkⅡ 2001年1JZ-FSE D4エンジン車、Honda Fit Model DBA-GD1車、大型2柱・4柱リフト、タイヤ・チェンジャ等

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

Fitのエンジン5基とトヨタの2Cエンジン4基、マニアル・トランスミッション3基、パワーステアリング3基、スタータ、オルターネータ各5基、オートマティック・トランスミッション1基、スキャンツール、

4）配属先同僚及び活動対象者

主な同僚は、Automotive Power Generation System DepartmentとAutomotive Transmission and Running System Departmentの教員約 15名(男女比はほぼ半々、30代～40代、 学士～博士)。

【資格条件等】

[参考情報]：

　・ハイブリッド車の知識があること

【地域概況】

【特記事項】

住居は配属先敷地内の職員住宅となる。任地は主要都市マンダレーから車で約1.5時間、標高1000m以上あり12月前後は他の都市よりも冷え込む。任国の査証手続きにより、他国の同じ隊次より赴任時期が遅れる。