【配属機関概要】

3）任地（ オルホン県エルデネト市 ） JICA事務所の所在地（ ウランバートル市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 6.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

1982年に県総合病院(2次医療)として設立され、2009年に近隣4県(ダルハン、セレンゲ、ボルガン、フブスグル)を管轄する地域の中核保健医療施設(3次医療)として格上げされた。内科、外科、神経科、リハビリ科等11科から成り、ベッド434床、医師110名、その他職員約400名。年間予算4億2,660万円。入院患者数約1,200人/月、外来患者数約1万人/月。理学療法士(以下、PT)隊員(初代、2017‐3次隊、2020年1月任期終了)及び看護師隊員(2代目、2018‐2次隊、2020年10月任期終了)が活動中。過去に韓国KOICA1名及び米国PeaceCorps2名のボランティア受入実績あり。

【要請概要】

1）要請理由・背景

モンゴルでは食生活の影響による高血圧患者が多く、結果として脳内疾患に起因した身体障害者が多い。また、外傷による後遺症で運動機能が低下する患者や障害児の数も年々増加している。他方、当国においてリハビリはまだ新しい分野であるため、知識及び技術を持つ医療従事者は少数にとどまっている。同センターでは3年前に大学新卒で就職したPT2名が勤務しているものの、まだ実務経験が十分とは言えないことから、活動中のPT隊員は、同僚と共に患者へ理学療法を実施することで、同僚の知識と技術の向上に努めている。また、リハビリ科内だけでなく、他科の医療従事者を対象に院内勉強会を実施し、理学療法に対する理解促進にも務めている。勉強会の実施前と実施後のアンケート調査の結果、院内の理学療法に対する理解が徐々に進んでいることが認められるものの、知識及び技術の定着までには至っておらず、引き続き、隊員の介入が求められている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. 同僚PTとともに、患者に対して理学療法を行う。
2. リハビリ科の同僚及び他科の医療従事者に対し、理学療法に関する勉強会を実施する。
3. 理学療法の最新の技術や日本のノウハウを地域の医療従事者及び住民に紹介する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

リハビリテーション室、プラットホーム、平行棒、マットレス、研修室、パソコン、プロジェクターなど

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
リハビリ科長(50代女性、経験30年)
PT2名(いずれも20代女性、経験3年)
伝統治療医1名(40代女性、経験10年、産休中)
看護師8名(全員女性、30～50代、経験15～20年)
活動対象:PT1名あたりの平均患者数:10名/日(主に中枢神経疾患、整形外科疾患)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

保健医療福祉職種隊員の分科会での連携活動も期待される。