【配属機関概要】

3）任地（ ティンプー県ティンプー市 ） JICA事務所の所在地（ ティンプー市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 徒歩 で 約 0.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

本病院は人口10万人の首都ティンプー市を抱える国内最大の総合病院で、ベッド数約350床、医師約60名、14の診療科目から構成されている。ブータン西部における基幹病院であると同時に、上級病院として国内中の病院から搬送受入を行っている。ボランティア配属先となるのは「透析室」であり、国内で透析施設を持つ3病院のうち最大の規模となる10台の透析機器が設置されている。2018年5月現在、同病院では4名のJICAボランティアが活動を行っている。年間予算は約101百万円。同病院は隣接する看護学校の臨床実習センターとしての役割も果たしている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

近年ブータンは車の普及や食習慣の変化が著しく、糖尿病や高血圧症等の生活習慣病が増加している。それを背景として糖尿病性腎症や高血圧性腎疾患が増加傾向にあり、透析患者数が急増している。透析機器は10台あるが、患者数は120名を越え、また医療スタッフも限られているため、患者1人が透析治療を受けられる回数は週2回に制限されている。病院では2018年内を目途に透析室の増築を計画しており(20床追加予定)、当地における透析治療の必要性は益々高まっていくと予想されている。このような状況下で、ブータン人医療スタッフと共に直接の患者対応を行いつつ、同僚の看護技術や知識の向上に努め、また、SOP(標準作業手順書)やガイドラインの整備支援を通して「患者を尊重した医療サービスの普及」、「業務の効率化/簡素化」に貢献することを目的として、今回のJV要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

ボランティアは配属先スタッフと協力し、以下の活動を行う。
1.配属先スタッフの透析室業務に関する知識や技術力(看護記録・ベッドサイドケア、患者の合併症の知識など)の向上を目的としたワークショップ等の開催
2.業務効率化や簡素化に繋がるSOP(標準作業手順書)やガイドラインに沿った業務指導、環境整備
3.5Sを活用しながら環境整備や感染、事故防止等の病棟マネジメントに関する指導や意識改善
4.透析患者への生活指導
5.国内に他2か所ある病院透析スタッフとの合同ワークショップを通じた知識の共有

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

人工透析機器(フレゼニウス社4008S 9台/4008H 1台)、ベッドサイドモニター(Agilent A3)、水処理装置、透析液作成装置

4）配属先同僚及び活動対象者

【配属先同僚】
・看護師長1名(30代、女性)
・看護師27名(20代～50代)(女性看護師17名;男性看護師10名)
【活動対象者】
・透析患者およびその家族
・配属先スタッフ

【資格条件等】

[参考情報]：

　・透析の業務経験

【地域概況】

【特記事項】