【配属機関概要】

3）任地（ ラウトカ ） JICA事務所の所在地（ スバ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ+徒歩 で 約 5.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

農業省は国内7か所に農業試験場を有し、フィジーに適した穀物、野菜、果樹、家畜、農業機械、雑草・害虫駆除の調査研究のほか、種子や繁殖用家畜の生産・配布も行っている。ラウトカ西部地区畜産保健衛生部は、ビチレブ島西部に位置し西部地区の農業局研究部門を統括する部署であり、農業振興プログラムの立案と実施のほかに、畜産農家への普及事業を行っている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

同事務所は、農畜産品の生産量と質の向上を目指し西部地区の畜産農家への普及事業を行っている。畜産分野においては、特に、豚、乳牛の品質・生産量の改善のために、飼料作物の改善や育種・繁殖技術の向上に取り組んでいる。この中で、肉牛、乳牛、豚の生産性改善・品種改良と牧草の開発が遅れており、牛や豚の繁殖に関しては、自然交配の管理を実施する程度である。また、畜産農家においては、飼料給与が適切に行われておらず、発育不良の家畜も多い。輸入飼料はコストが高く、配合飼料が高価であるため、農家が購入できないことが原因の一つとして考えられている。一方、現地で入手できる飼料では栄養価が低いため生育が遅く、肉質・乳量も改善が見込めない。不足する栄養価の一部を牧草で補えるよう、牧草生産技術の普及も喫緊の課題であり、これらの改善・普及を支援する目的で、JICAボランティアの要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

牛肉、豚肉の質、牛乳の生産量の改善を目的として、以下の活動に取り組む。
①牛、豚の飼養管理(粗飼料生産、飼料配合、飼養管理)の改善を図り、配属先スタッフおよび畜産農家の知識向上を図る
②飼料生産・給与技術(粗飼料生産、飼料分析、飼料設計)の向上を目的として配属先スタッフ及び畜産農家の知見を高める。③畜産農家とも協力しつつ、肉牛、乳牛や豚の飼育に適切な牧草の調査を行う。
④農業試験場を統括するコロニビア農業試験場のオフィサーと協力しつつ、適切な飼料による飼養管理技術の改善を支援する。⑤上記の活動を通じて、配属先スタッフおよび畜産農家の技術向上を図る。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

事務機器(パソコン、プリンター等)

4）配属先同僚及び活動対象者

シニアリサーチオフィサー男性2名(牧草・飼料分野1名、家畜分野1名:経験年数20年以上:40代)等 スタッフ全32名

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

※配属先から提供される住居に同性のJVと2、3人で同居となるか、もしくはホームステイになる可能性がある。