【配属機関概要】

3）任地（ マヌス州ロレンガウ ） JICA事務所の所在地（ ポートモレスビー ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機 で 約 2.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先はパプアニューギニア本島の北に浮かぶ人口6万人程度の島であるマヌス州の州政府の農業畜産局。農民への各種農業技術サービスの提供を通して、その生計の向上と農業振興を図る機関。職員数約20名、年間予算1千万円程度。米作、食料自給、換金作物、カカオ、ゴム、畜産等の部門を持つ。同州は、2015年8月に終了したJICA技術協力プロジェクト「小規模稲作振興プロジェクトフェーズ2」の対象州で、陸稲栽培普及を積極的に実施してきた経緯があり、その実施主体であった配属先は、同プロジェクトとの連携を視野にこれまで4代に渡りJVを受入れている。現在4代目のJV(コミュニティ開発 2017年1月任期終了)が活動中。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先では、上述のJICAプロジェクト及びJVの支援により、地域農民への稲作の普及を長期に亘り推進してきた。JVは主に農民に対する技術トレーニング支援を中心に協力してきたが、4代目となる現JVは、これまで普及してきた稲作の定着を図るためには、稲作の導入が農家の収入向上に結びつく体制を整備することが重要と考え、技術トレーニング支援に加え、稲作農家の組織化を通した地域米のブランド化等、米の販売も含めた活動を実施している。また、農民に対する農機具のレンタルサービスの導入や、農民のニーズに基づく新規作物の導入等、新たな取組も実践しており、その活動ぶりは配属先及び支援先の農家からも高く評価されている。このため、主に米作を通した地域住民の生計向上に対する支援が引き続き求められ、今回の要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. 現地の社会状況、文化状況を把握し、環境や食生活における稲作の位置づけを理解する。
2. 稲作栽培に係る農家のニーズを集め、それに基づくワークショップや事業等を企画し実施する。
3. 農家に対する稲作技術のトレーニングの実施に協力する。
4. マヌス州計画評価局と連携し、稲作農家の組織化と米の生産、流通、販売プランの立案、実施、モニタリング、評価に
協力する。なお、マヌス州計画評価局にはコミュニティ開発JVの派遣が予定されている。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

精米機(Yanmar YMM20 及びHOSOKAWA MR1900)、スコップなどの農機具、事務スペース、事務所近くの圃場。

4）配属先同僚及び活動対象者

局長:男性 50代
稲作担当職員:1名 女性 40代
その他現地の主要な農家との協力関係のもと活動を進める。

配属先の全職員数は20名程度

【資格条件等】

[参考情報]：

　・農業に対する興味

【地域概況】

【特記事項】

住居は他のJVと同居となる可能性がある。