【配属機関概要】

3）任地（ アウキ ） JICA事務所の所在地（ ホニアラ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機 で 約 0.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

マライタ州アウキは、ソロモン第2の都市であり、人口も多く、経済活動が活発な地方都市である。2012年には、日本の無償資金協力により、当該地域の小規模産業開発や経済活性化を目指し、アウキ新市場および新埠頭が建設された。国内最大の市場は首都であるが、地方の経済活性化により、地方と首都の格差是正への貢献も期待されている。活動先となるアウキ市場は、主に農作物や海産物等の販売が行われており、毎日の利用者は約1,000人以上に上り、マライタ州内の経済活動の中心となっている。年間予算は、約1,700万円。新市場になり、これまでに2代のJV(経済・市場調査、経営管理)が派遣されている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

活動先であるアウキ市場は、マライタ州政府管理下におかれ、収入源は主に販売者から徴収する市場利用料となっている。アウキ市場管理者は、州政府職員。販売者は、アウキ市場出店者組合を組織し、市場管理者への改善提案、販売員の収入向上に向けた活動等を行っている。
現在活動中のJVは、市場の財政安定化と収益改善をメインに、①州政府に対する財務状況の定期報告、②収入の安定化(販売者の会計知識向上による利用料の確実な徴収)と新たな収益増への施策、③支出削減への施策(コンポストを活用したゴミ処理費用の削減等)、④利用者意識の向上(ルール、マナーの徹底)、⑤市場管理能力の向上に係るアドバイスといった活動を展開し、市場の効率的な運営に貢献している。今後も引き続き、アウキ市場の管理能力向上、および地域経済活性化を目指しボランティアの要請がなされている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先同僚やアウキ市場出店者組合と共に、以下の活動を行う。
1. 予算管理と毎月の財務状況の報告
2. 市場の効率的な運営・管理に関する改善や助言をする
3. 市場利用者の意識向上(ごみ減量化、利用ルールの順守等)に向けた啓発活動を行う
4. 余剰生産物の加工、地元資源を使った新商品開発、市場有機ゴミのコンポスト化の推進、生産者と市場を繋ぐ活動といった市場活性化に向けたアイデアを提案し、同僚や組合と共に実行することも期待されている

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

パソコン(インターネット接続なし)、一般事務用品

4）配属先同僚及び活動対象者

・マーケットマネジャー 1名(現在、空きポスト)
・副マネジャー 1名(女性、20代)
・スタッフ 16名(男女、20代～50代)

州政府上層部、アウキ市場出店者組合、市場利用者も活動対象に含まれる

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

毎月の財務状況を報告しているため、財務に関する基礎知識があると活動の助けになる(簡単な損益計算書や貸借対照表に関する知識)。