【配属機関概要】

3）任地（ マランパ州マレクラ島ノルスップ村 ） JICA事務所の所在地（ ポートビラ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機 で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

バヌアツ国内で2番目に大きな面積のマレクラ島にある保健事務所である。州内の大小複数の島にある、より小規模な医療施設(10ヶ所のヘルスセンター、18ヶ所の診療所及び33ヶ所のエイドポスト)を管轄し、それらの管理、支援を行う。母子保健、予防接種拡大計画(EPI)、健康促進、感染症等の部局にわかれ、管轄地域の学校や医療施設を巡回し、住民に対する保健医療サービスを実施している。州唯一のノルスップ病院に隣接しており、病院は日本の草の根無償資金協力で病棟の増改築、ワクチン運搬機器の提供等の実績がある。

【要請概要】

1）要請理由・背景

バヌアツでは医療従事者不足により、地方の医療機関に医師はおらず看護師が地域医療を担っており、ノルスップ病院にも医師が配置されていない。配属先では、国家戦略である住民の健康増進や医療サービスの平等化をめざし、各種のプログラムに取り組んでおり、予防・啓発は非常に重要と認識されているが、住民が健康教育などに触れる機会はほとんどない状態である。妊婦・子どもの健康管理のための母子健診や住民の健康診断等を行い、予防接種率の向上や家族計画、栄養改善に関わる活動をすることが期待されている。また、バヌアツでは生活習慣病(NCDs)による死亡率が死因の第1位となり年々増加していることから、住民に高血圧や糖尿病に関する情報を提供するとともに、現状のデータを収集することも期待されている。地域住民の健康により密着した業務およびデータ収集・分析などが求められていることから保健師隊員が要請された。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

住民の健康に関する知識の向上をめざし、啓発活動や知識の普及を行う。
1. 妊婦・子どもの健康管理のため、妊婦健診、乳幼児健診の支援をする。
2. 管轄地域への巡回診療の際に、住民へ生活習慣病予防や健康についての知識の普及を行う。
3. 学校での健康診断の機会に、学校の教員や児童に健康についての知識の普及を行う。
4. NCDsに関する疾病データを収集・分析する。
5. 勉強会等を開催し、配属先スタッフの知識・技術の向上を支援する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

血圧計、体重計、聴診器

4）配属先同僚及び活動対象者

【同僚】
事務所長代理(50歳代 女性)
母子保健課: 看護師(40歳代 女性)、看護助手(20歳代 女性)
EPI課:看護師2名(20歳代～40歳代 女性)
【活動対象者】
外来患者、地域住民、学校関係者

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】