【配属機関概要】

3）任地（ キチェ県チニケ市 ） JICA事務所の所在地（ グアテマラシティ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 4.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

各県に配置された県教育事務所は教育省に属し、県内の教育行政の責任を有する。チニケ市に設置されている教育学区長事務所は、同県教育事務所の出先機関であり、同市の学校教育全般に関する問題点の解決や教育システムの円滑な運営に取り組んでいる。配属先には、2018年6月まで小学校教育の青年海外協力隊(JV)が活動中であり、2017年6月末に教育行政・学校運営のシニア海外ボランティアが着任予定である。また、同県教育事務所には2018年3月まで小学校教育JVが活動中である。年間予算は約13万米ドルであるが、同市教育学区長事務所には自由裁量で使用できる予算はなく、大きなプロジェクト等への予算確保は困難な状況である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

チニケ市における教育学区長事務所は統括する約40校の小学校の教育の質向上を目指している。特に算数科において、当国は中南米地域の中でも小学生の算数学力レベルは低い。教育省は主要教科と位置付けている算数能力の向上が重要であるとの認識を持っており、日本の技術協力のもと作成され、算数科教師用指導書及び児童用作業帳(Guatematica)定教科書が国定教科書として認定されている。現在、7校のパイロット校にて小学校教育JVが授業公開、研究授業などを通じて教師の指導力向上に努め、児童の学力改善に協力している。しかしながら、同指導法の定着や教師の指導力向上までにさらなる協力が必要とのことから本要請がなされた。また、指導書及び児童用作業帳は教育省から配布されているが、本省の予算不足、各県教育事務所・学校の管理不足等の要因により十分に行きわたっているとは言い難いため、指導書等の管理方法の助言も必要である。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

教師用指導書及び児童用作業帳(Guatematica)を使用した算数科初等教育に関して、教師等とともに以下の活動を行う。パイロット校はボランティア着任後、配属先と学校数等を相談し、決定する。
1.チニケ市内のパイロット校における算数科授業の授業観察及び助言。
2.パイロット校の教師を対象とした教材の作成や指導法に関する研修会を開催。
3.可能であれば、他ボランティアと協力して県内の代表教師を対象とした研修会を実施。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

事務用品一式、教師用指導書及び児童用作業帳(Guatematica)

4）配属先同僚及び活動対象者

教育学区長(男性、40代、CP)
各校の校長・教師
*2018年6月まで活動中の小学校教育JVはパイロット校7校にて活動を行っている。
パイロット7校の教師33名、生徒約660名

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

住居はグアテマラ人家族のホームスティとなる。