【配属機関概要】

3）任地（ コクレ県アグアドゥルセ ） JICA事務所の所在地（ パナマ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

パナマではすべての公立学校を教育省が所轄しており、各県に地域事務所をもって教育行政を掌っている。配属先であるロドルフォ・チアリ中高学校は、1946年創立、生徒数2200名、教員数130名の学校である。中学と高校からなり、高校には科学、人文学、商業、工業の4コースがある。今回の要請内容である物理の授業は、高校の科学科のみで行われている。年間予算は95,000ドル(教員給与を除く)。学校の水タンクの整備のため、在パナマ大使館が草の根・人間の安全保障無償資金力で支援を行っている。JICAでは、パナマ国内のいくつかの学校に、算数・数学教育、理科教育、環境教育のボランティアを派遣中である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

理科学習についてのパナマのレベルは、中南米の中でも低く、理科教育の改善は、教育省において重要な課題となっている。理科に対する苦手意識を払拭するため、生徒が興味を示す授業内容と指導方法の確立、暗記中心の学習から考える学習への転換が推進されている。しかしながら、学校現場において、理科に興味を持つ子どもは少ないのが現状である。この学校でも、科学に興味がないのに科学科に入ってくる生徒の学習指導に困難を感じており、生徒の興味を引き出すため、指導法の改善を模索しているが、対応は不十分なままである。このような中、JICAは日本の教育方法を実践・普及するため、いくつかのパイロット校にJICAボランティアを派遣しており、この配属先についてもボランティアが要請された。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

以下のような内容を中心に、教員及び生徒を対象とした活動を行う。
1. カウンターパートとともに物理の授業・実験を行い、授業の指導法についての助言・支援を行う。
2. 教員対象の研修会やセミナーを企画・実施する。
3. 授業観察、研修会のモニタリングを行い、授業の質の向上を支援する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

物理実験室、教室、机など

4）配属先同僚及び活動対象者

上司である校長は、50歳、20年経験の女性。
カウンターパートは、40代半ばの男性、大卒、この学校での勤務経験は5年。カウンターパートを含め、物理の教員は4名おり、全員大卒で物理専攻。
物理を履修する生徒は、日本の高等学校1-3学年に相当する約600人の生徒。

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】