要請番号(JL31517A02)
募集終了
・2017/4 ・2018/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
国立職業訓練庁
2)配属機関名(日本語)
国立職業訓練庁サンタンデール地域局
3)任地( サンタンデール県サン・ヒル市 ) JICA事務所の所在地( ボゴタ市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 7.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
主に経済的に恵まれない家庭の子弟を対象とし、様々な分野の技術者育成を目的に設立された独立性を持つ機関。1957年にILO(国際労働機関)、コロンビア労働組合、カトリック教会が主体となり設立され、日本の国立高等専門学校に類似した教育機関。全国32県とボゴタ首都区に地域局を持ち、116のセンターで長期・短期の職業訓練コースを無償で提供している。年間約70万人の技術資格者を育成し、短期のコース受講者は300万人以上に及ぶ。本要請はサンタンデール地域局の管轄する8つのセンターの内、人口約4.5万人の地方都市サン・ヒル市の農業観光センターが配属先となる。同センターの年間予算は約3.5億円。
【要請概要】
1)要請理由・背景
配属先では、地域主産業である農牧畜及び観光に関する職業訓練を実施しており、教官数200名、年間の訓練生は1万1千名に及ぶ。配属先のある地域周辺は、4月から11月までが雨季、12月から3月までが乾季とされ、乾季においてはほとんど雨が降らず、農家の栽培活動はこの間全く行われない。そのため、農家の現金収入も無くなり、安定した生活を送ることができない状況となっている。配属先周辺地域は、高低差があり、乾季であっても沢の水量がそこそこあることから、灌漑・雑用水モデル施設を設置し、近隣農家に紹介し、乾季における農業活動継続を推進させたいと考えている。しかしながら、基本的な灌漑システムの設計を行なうことのできる教官がいないことから、本要請となった。なお、配属先では、職業訓練のみならず地域開発貢献活動を実施しており、この灌漑・雑用水システムモデル設置も同事業の一環。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1.教官と共に、配属先訓練生の農業・牧畜の実習先となっている、高低差のある約5ヘクタールの農場において、沢水を利用した灌漑、雑用水システムの設計施工を行う。
2.上記1.の過程で、同僚教官や訓練生に対し、小規模灌漑・雑用水システムの基本的考え方、設計の基本について、理解が深まるよう、説明する。場合によっては、基本事項を書面にまとめる支援を行う。
3.状況に応じて、他の農場等で同様のシステム設計・施工に協力する。
4.上記の他、小規模農場等における乾季の水の有効利用に関する提案を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
測量機器は、他のセンターから借用する。CADシステムは無いため、設計は基本的に手書又はボランティア所有CAD
で行うことを想定。
4)配属先同僚及び活動対象者
活動の多くは30歳代農学士の女性教官と共に行う。
その他、30歳代の農学士男性教官数名が活動の調整を行う。
5)活動使用言語
スペイン語
6)生活使用言語
スペイン語
7)選考指定言語
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(専門学校卒) 備考:最低限の知見が求められる
[経験]:( ) 備考:
[参考情報]:
・工学または農学
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(西岸海洋性気候) 気温:(15~30℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
現地語学訓練は、首都ボゴタ(標高2,600m)にて約1か月間実施を予定。