【配属機関概要】

3）任地（ クンディナマルカ県モスケラ市 ） JICA事務所の所在地（ ボゴタ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

国立職業訓練庁は、労働者、雇用者、政府の三者が協力して、当国の老若男女に広く無料で研修受講機会を提供し、各職業分野における熟練工育成と国の産業振興に資すること、国内の製品レベルの向上による国際競争力強化、及び雇用率向上と貧困削減によるよりよい社会の実現等を目的として1957年に設立された国立の職業訓練機関である。全国32県とボゴタ首都圏の計33の地域局を持ち、各地域局傘下の117センターにおいて、長期・短期の様々な職業訓練コースを実施し、年間約300万人が参加する。各地域局は各地域の産業特性に合ったコースを設置。長期コース修了者には労働省認可の修了証が発行される。年間予算約11億米ドル。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先の6センターの内の農畜産業バイオテクノロジー・センターに所属する。同センターでは国内外市場の需要動向に対応できる持続型農業の実現を目指し、栽培種の改良や多様性に関する研究に取り組んでいる。そのテーマの中でも力を入れているのが、寒冷地での栽培に適した果物栽培(特にブルーベリー)である。ブルーベリーは寒冷地での栽培に適し、欧米などでの栽培、輸出が盛んであるが、同時にそれら地域の需要が高く輸入量も多いため、一年中一定した寒冷な気候が続き、時期を選ばずブルーベリー収穫が可能な配属先管轄地域での栽培・収穫量・品質向上と輸出促進が期待されている。しかし、海外市場への輸出基準を満たす果実栽培に適した環境の情報が極端に少ないため、現在種・苗の品種改良のための研究を行う段階であるが、将来的に農家が各農地で栽培でき、一定した品質と収穫量を確保するための人材育成を含めた協力が期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

寒冷地に適したブルーベリー栽培について、農畜産業バイオテクノロジーセンター関係者と協力し、以下の活動を行う。
1.改良された種からの育苗についての指導助言を行う。
2.1の苗の耕作地への植え付け前後管理(土壌、施肥、病害虫予防、水やり等)について指導助言を行う。
3.海外市場への輸出基準をクリアした果実を収穫するための管理等についての指導助言を行う。
4.上記1～3の技術をセンター同僚や生徒たちに伝達し、地域農業に貢献できる人材育成支援を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

植物組織培養・研究室、花卉・野菜・果樹栽培用温室、試験耕作地、郊外の農作地、収穫後管理質、各作業に必要な機材・器具

4）配属先同僚及び活動対象者

農牧業バイオテクノロジーセンター長:男性、1名、50歳代
カウンターパート:女性、2名、30～40歳代、生物学専門、農牧水産企業管理専門
同センター職員:371名
生徒:約3000名

【資格条件等】

[参考情報]：

　・ブルーベリーの栽培管理経験

【地域概況】

【特記事項】

任地は標高2516M。着任後語学研修実施はボゴタ市内(標高2640M)。