【配属機関概要】

3）任地（ キンディオ県アルメニア市 ） JICA事務所の所在地（ ボゴタ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

国立職業訓練庁は、労働者、雇用者、政府の三者が協力して、当国の老若男女に広く無料で研修受講機会を提供し、各職業分野における熟練工育成と国の産業振興に資すること、国内の製品レベルの向上による国際競争力強化、及び雇用率向上と貧困削減によるよりよい社会の実現等を目的として1957年に設立された国立の職業訓練機関である。全国32県とボゴタ首都圏の計33の地域局を持ち、各地域局傘下の117センターにおいて、長期・短期の様々な職業訓練コースを実施し、年間約300万人が参加する。各地域局は各地域の産業特性に合ったコースを設置。長期コース修了者には労働省認可の修了証が発行される。年間予算約11億米ドル。

【要請概要】

1）要請理由・背景

活動先であるキンディオ地域局には3つのセンターがあり、商業・観光センターに配属する。同センターでは 50以上の職業訓練コースを開講しているが、生薬学コースでは、伝統的にコロンビアのアンデス山脈由来で薬効があるとされている植物の薬効成分の研究を行っており、その成分を活かした塗り薬等の調合を行っている。しかし、その薬効成分があると言われている植物は現在までに150種類しか特定されておらず、まだ他にも可能性のある植物があると思われるが、その成分特定には至っていない。その研究を推進する人材が不足しているため、今回の協力要請となった。配属先のあるキンディオ県はその美しい景観と生物多様性を育む環境を有し、また世界的に有名なコロンビア・コーヒーの一大生産地でもあるため、観光県としての産業育成を目指しており、その一環として、薬効のある植物を使った様々な可能性を模索したい希望がある。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の生薬学コース担当者やその他関係者と協力しながら、以下の活動を行う。
1.薬効があるとされる植物の薬効成分の特定・抽出に関する研究を行う。
2.同コース講師や生徒に対し、研究や実験の方法などの指導を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

センター研究室内の実験資機材(顕微鏡・ヒーター・天秤・温湿度計・エバポレーター・HPLCなど)、事務室内の机、PC(スペイン語)、プリンター、文房具など

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先センター長:男性、50歳代
生薬学コース講師:男性、30歳代、生薬学専門、経験12年
生徒:約40名

【資格条件等】

[参考情報]：

　・生薬学に関する知識経験があること

【地域概況】

【特記事項】

着任後約1ヶ月間の語学研修はボゴタ市内(標高2640M)にて実施。任地アルメニア市は標高1480M。