【配属機関概要】

3）任地（ アンマン ） JICA事務所の所在地（ アンマン ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 徒歩 で 約 0.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

1962年に設立されたヨルダンで最も歴史ある国立大学で、18学部、大学院及び専門機関を有し、約4万人の学生が在籍する。外国語学部はアジア、ヨーロッパ、言語、仏語仏文、英語英文の5学科で構成されている。日本語コースは1993年に開設され、外国語学部の第三外国語必修選択科目として現在2名のボランティアが初級1～3の授業を提供している。長年日本語専攻設立を目指してきたが、日本政府・ヨルダン大学双方の諸条件が整わず実現していない。しかし、全学部対象の日本語科目が開講されるなど、ここ数年受講者数が増加しており、日本語や日本文化に興味をもつ学生に貴重な機会を提供している。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ヨルダン大学にて日本語コースが開講されて以来、授業を含むコース運営を支援するため、JICAボランティアが継続的に派遣されてきた。現在20年以上が経過し、長年学習してきたヨルダン人が、ボランティアのもう一箇所の活動先であるJICA帰国研修員同窓会(JAAJ)にて初級授業を担当するに至っている。その現状を踏まえ、今後はさらに指導者育成に焦点をあて、新たに、ヨルダン大学での中級コースを担当できる指導者育成及び、大学・JAAJでの日本語コース運営・管理を一任できる教師育成が必要とされている。現地人教師は、将来ヨルダン大学の日本語コースの常勤講師となることが期待されており、そのためJAAJにおいては中・上級クラスも開講し、学習者数の増加・レベルアップを目指していく。ボランティアは教師育成を主軸に、大学とJAAJの授業を行い、日本文化紹介イベントや日本語弁論大会の開催も期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. 若手教師に対し日本語教授能力を向上させ、初級及び中級授業を担当できるよう育成する。
2. ヨルダン大学において日本語コースの運営を行う。一学期(4か月)につき、初級1-3のコースを開講し、各コース40時間ほどの授業を実施するほか、試験、成績評価を行う。
3.JAAJにおいて中級日本語コースの授業を担当する。一学期(3か月)につき、4-6のコースを開講し、各コース24時間の授業を実施するほか、会話クラブなど学習意欲向上のためのイベントを実施する。
4.日本語弁論大会の準備、運営、大会参加者への指導を行う。開催に当たっては日本国大使館とヨルダン大学との調整を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

使用教材:『にほんご45じかん』『にほんごつぎの45じかん』、eラーニングサイト:日本語らくだ、絵カード:新日本語の基礎、げんき/プロジェクター使用

4）配属先同僚及び活動対象者

【ヨルダン大学】
・アジア言語学科長(女性/トルコ語トルコ文学博士号取得者)
・外国語学部生(男女/各コース10～20人程度)、他学部生(男女/30～40人程度)
【JAAJ】
・現地人日本語教師(男性2名、女性3名/経験1年～6年)
・学習者(男女/10～20代が中心/各コース5～20人程度)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

訓練言語はアラビア語となるが、ヨルダン大学における学科長(非日本語話者)との協議は英語が中心である。言語条件とはしないが、着任時点でBレベルに近い程度の英語力があることが望ましい。