要請番号(JL46316B05)
募集終了
・2017/1 ・2017/2 ・2017/3 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
高等教育省
2)配属機関名(日本語)
アインシャムス大学工学部
3)任地( カイロ ) JICA事務所の所在地( カイロ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 車 で 約 0.8 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
カイロにある国立総合大学の工学部に属する、木材加工の研究を行っている研究室。エジプトで採れる原材料を使い、高品位の幅はぎ板作成の方法を研究、開発している。エジプトには森林資源が乏しく、木工の材料の多くは輸入に頼っているが、実を収穫したあとのナツメヤシの主脈(葉の柄の部分)など、これまで、捨てられていた素材を活用し、家具等の加工品の材料となりうる幅はぎ板を開発し、強度や品質を向上させることで、資源の有効活用を可能にする。ここで得られたノウハウは、研究室が協力している村落部のNGOでの木材加工に応用されており、研究所メンバーも現地に足を運んで協力している。
【要請概要】
1)要請理由・背景
森林資源の乏しいエジプトにおいて、廃材として焼却処分されている資源を活用した、あらたな産業を育成することは、環境配慮においても、雇用創出の面においても重要である。配属先研究室では、実の収穫後に廃材として処分されてしまうナツメヤシの主脈を原材料とした幅はぎ板を製作し、家具の材料として再生利用するための研究をおこなっている。ナツメヤシの主脈の外側を削り取り、角材の状態にしたものをつなぎ合わせて幅はぎ板を作っているが、配属先は、特に、この木材加工の精度を上げることに注目している。ナツメヤシの主脈は、竹に似た性質であることから、竹素材に関する知識があり、木工全般においても協力可能なボランティアが要請された。また、幅はぎ板製作のみならず、ナツメヤシの主脈を使った加工品の可能性を広げることも期待されており、日本の提灯のようなものに応用したり、ナツメヤシ素材ならではの商品開発が求められている。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1.ナツメヤシの主脈から角材を加工する工程での改善策を検討する。
2.幅はぎ板製作の工程での改善策を検討し、強度や品質の向上に協力する。
3.ナツメヤシの素材の特性を活かした製品のアイデアを提供する。
4.日本の提灯などのような、デザインが魅力的な商品製作について検討する。
上記の活動は、大学研究室の教授、助手との協働が前提になる
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
皮むき機、丸のこ盤、サンダー、万能材料試験機、帯のこ盤
4)配属先同僚及び活動対象者
大学教授・NGO代表 60代 男性
大学研究所助手 20代 男性
5)活動使用言語
アラビア語
6)生活使用言語
アラビア語
7)選考指定言語
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒) 備考:同僚のレベルを考慮
[経験]:(実務経験)5年以上 備考:集成材の助言が求められるため
[参考情報]:
・竹素材についての知見
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(砂漠気候) 気温:(5~40℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)