【配属機関概要】

3）任地（ ケニトラ県ケニトラ市 ） JICA事務所の所在地（ ラバト ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 鉄道 で 約 0.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

同支局はケニトラ県内2か所の病院と、35か所の保健センター、7か所の分娩施設付保健センター及び10か所の簡易診療所を管轄している。地域保健はSRES(地域保健担当部署)が、母子保健や地域保健、巡回診療などを担当している。
JICAは2008年無償資金協力で県病院の周産期ケア施設を建築した。2007年から長期看護師SV(シニア海外ボランティア)、短期保健師JV(青年海外協力隊)、長期助産師JVが派遣された。

【要請概要】

1）要請理由・背景

保健省は2007年から医療サービスの質コンクールを開始し、2013年には病院、保健センター、産科病棟、等複数部門において保健医療サービスの質に関するコンクールを行うことで、同サービスの質の向上を目指している。JICAは2009年からきれいな病院プロジェクトを開始し、本邦研修やJV派遣を通じて5S-KAIZEN-TQMアプローチによる医療サービスの質の向上に関する支援を行った。
2014年より同配属先では長期JVが派遣されSRESとともに、県内保健施設での母親学級の普及、質の向上のために巡回し教材提案等の活動をした。一方で医療施設のスタッフは現状の業務環境に満足しており、同JVは少しでもその意識を変えるべく、5S-KAIZENの必要性の説明等、様々な提案をした。今後も、同僚と共に病院や保健センターのスタッフに5S-KAIZENの普及をすることが期待されているため、要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

ケニトラ県支局に併設される県病院または保健センターにて以下の活動を行う。医療侵襲行為は行わない。

1. 県病院の状況把握を行い、5S委員会を設立する等、5S-KAIZEN-TQMの概念を用いた活動を行う。
2. 病院・保健センターの業務環境改善やスタッフの業務方法の改善、カルテなどの情報の整理整頓、患者に提供するサービスの改善等に関し助言・提言
3. 支局、病院、保健センタースタッフ対象の5S-KAIZEN-TQMに関する講習会を開催する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

啓発用教材(ポスター、DVD等)

4）配属先同僚及び活動対象者

県支局長(医師、男性、40歳代)、SRES長(医師、男性、30歳代)、母子保健担当官2(助産師、女性、30歳代)、その他保健行政官、病院助産師・看護師、保健センタースタッフ(医師、看護師、助産師)

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

配属先となる県支局は5S-KAIZENの普及活動を希望しているが、現場の病院や保健センターのスタッフはモチベーションが低いケースが多い。対象者に忍耐強く寄り添って活動する人物が求められる。