【配属機関概要】

3）任地（ ハルツーム州オンドルマン ） JICA事務所の所在地（ ハルツーム ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 1.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

障害の種別に関わらず全ての障害児に教育の機会を提供するため、ハルツーム州教育省は2015年に州内の全郡(7郡)に知的障害児の特別支援学校を開校した。配属先となるアルハラ8校はハルツーム郊外にある学校で、2015年6月に開校し、現在約50人の児童が登録されている。交通手段がない等の問題から実際に登校している生徒数は20～30人程度、年齢は6歳～16歳である。アラビア語、算数、図工、地理、宗教など教育省の一般教育のカリキュラムに沿った授業を実施している。年間の運営予算は1000ドル弱であり、財源は生徒の学費のみである。

【要請概要】

1）要請理由・背景

教員の多くが特別支援教育の専門ではなく、短期間の研修のみで知的障害児の教育を実施している。そのため、障害児の支援方法がわからず、「授業に集中させる」、「生徒の注意を引く」など、日本の教育現場では普通に行われていることが実施できていないことも多い。また、同校では教育省のカリキュラムを導入しているものの個々の障害児に合わせた個別指導は実施できていない。このような状況を改善し、スーダンの公立機関における知的障害児への教育の質を向上させるため、ボランティア派遣の要請となった。配属先の生徒は主に知的障害、ダウン症、学習障害などの障害がある。2016年度より配属先は生徒の能力向上のため、手工芸や図工等の授業を開始する予定であり、これらの指導も期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. 同僚教員に対して、知的障害児(特に自閉症児)の対応方法、教育方法について指導する。
2. 同僚教員に対して、アセスメントの実践、評価方法を紹介し、個別プログラムの作成支援を行う。
3. 現地で手に入る安価な材料を用い、同僚教員が活用しやすい学習教材や補助具を作成する。
4. 生徒に対して、図工や手工芸の指導を行う。
5. 同職種のボランティアと協力し、指導法や教材に関する教員向けのワークショップを企画・開催する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

手工芸道具(針、糸、ビーズ等)

4）配属先同僚及び活動対象者

学校長 50代女性、教育学専攻、経験年数33年
教師 8人、20代～50代、心理学、特別支援教育、ソーシャルワーク等専攻
(教師のうちC/P予定者は、女性・40代・教育経験10年)
生徒 約50人、男女、6歳～16歳、主に学習障害、ダウン症児他知的障害児

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】