【配属機関概要】

3）任地（ ハルツーム州ハルツーム ） JICA事務所の所在地（ ハルツーム ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 0.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は1946年に紛争被害者救済を目的として設立された公的機関である。義肢装具製作・修理・調整ワークショップ、理学療法部門、ソーシャルワーク部門を設けているほか、スーダン国内の9か所にサテライトセンターを設置している。ハルツーム本部の患者の多くは、糖尿病や交通事故による切断患者であり、現在では紛争被害や感染症(ポリオ等)による切断患者は減少している。JICAは2013年から同配属先に理学療法士を派遣してきており、同案件は長期隊員としては3代目の理学療法士となる。赤十字国際委員会(ICRC)が20年以上に渡って義肢・装具、理学療法分野における支援を実施している。年間予算は150万ドル。

【要請概要】

1）要請理由・背景

スーダンにおける理学療法の歴史は浅く、国内で理学療法士の養成機関が設立されて間もないことから、理学療法士資格を保有する理学療法士はまだ数少ない。また、理学療法士資格を持つ若手は、知識はあるものの、養成段階での実習経験は限られているため、実務レベルは非常に乏しい。現場で経験のある理学療法士による卒後実習が必須となっているが、古くから在籍する理学療法士は、資格を持っていないことが多く、正しい知識を持って若手の人材育成をすることに支障をきたしている。近年配属先では事業規模の拡大が図られており、新卒の理学療法士が頻繁に雇用されているものの、正しい知識と技術で患者へのリハビリを実施できる人材が限られていることから、患者へのリハビリを通じて若手理学療法士の育成を行うことができるボランティアの要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の同僚に対し、患者のリハビリを通じて以下の点に関し、指導および助言を行う。
1. 切断後の患部の管理方法、筋力の維持および増強、関節可動域の改善を行う。
2. 杖を使用した歩行練習、平行棒を利用した歩行練習を指導する。
3. 義足装着後の歩行練習、理想的な義足の位置を指導する。
4. 糖尿病患者に対する予防啓発を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

平行棒、マット、昇降訓練用階段、ウエイト、トレッドミル、エアロバイク

4）配属先同僚及び活動対象者

施設長
計画課長(カウンターパート、50代男性、エンジニア)
理学療法士6人、20代、大学理学療法学科卒、理学療法士資格あり
理学療法士アシスタント5人、40代～50代、短大卒もしくは高卒

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】