【配属機関概要】

3）任地（ アムハラ州ドルベテ ） JICA事務所の所在地（ アディスアベバ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+ﾊﾞｽ で 約 2.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

アムハラ州の州都バハルダールからミニバスで1.5時間の町ドルベテにある公立小学校。生徒数約1300名、教師数は50名。エチオピアの小学校はG1～G8の8年制(日本の小学校1年～中学校2年に相当)で概ね6～15歳の生徒が在籍している。理科の授業はG5～8を対象に行われており、G5～6では一般理科、G7～8では物理・化学・生物に分かれて実施されている。G5～6の授業には現地公用語であるアムハラ語、G7～8には英語の教科書が用いられている。年間予算は約285,000ブル(約115万円)。過去に同校では理科教育隊員と小学校教育隊員が活動しており、今回も小学校教育隊員の要請が同時に出されている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

エチオピアでは理数科教育に重点を置いた教育政策が取られており、理論偏重の理科教育から実験や観察を取り入れた実践的な教育への転換がはかられている。しかしながら教育現場では、教員の実験授業に関する経験・知識不足や教材の入手困難から依然として板書中心の授業が主流であり、実験・観察を取り入れた実践的な授業の普及が課題となっている。配属先校では過去の理科教育隊員の取り組みにより、現地で入手可能な教材を利用した実践的な理科授業が定着しかけていたが、情勢不安による派遣の停止やCP教員の異動が発生し、これらの活動の継続が困難となってしまっていた。治安の安定化に伴い、過去の隊員の活動を高く評価した学校長より実践的な理科授業へ再度の支援と同校への定着化が期待され、本要請があげられた。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1.同僚教員と協力して、理科実験室の整備を行う
2.G5～8(小学校5～中学校2年生に相当)を対象とした現地で入手可能な材料を使用した理科実験や観察を適切に取り入れた学習者主体の授業の実施支援
3.同僚理科教員を対象に上記2.の研修会を実施し、現地教員自身が理科実験や観察を取り入れた授業を実施できるようにする

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

理科実験室、サイエンスキット4つ(新品ではなく中身は揃っていない)

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:校長 男性50代
同僚理科教員8名 30～40代、大卒/院卒(化学2名、物理2名、生物3名、一般理科1名)

活動対象者:G5～G8(小学校5～中学校2年生に相当)の生徒:約50人/クラス、各学年3～5クラス

【資格条件等】

[参考情報]：

　・薬品や器具の知識、実験の知識と経験

【地域概況】

【特記事項】

活動には英語に加え、現地語(アムハラ語)によるコミュニケーションが必要となる。アムハラ語は、エチオピア派遣後の現地語学訓練で学習する。
停電:30分～数時間程度の停電が週数回発生、断水:ほぼ毎日発生