【配属機関概要】

3）任地（ 東部州チパタ郡チパタ ） JICA事務所の所在地（ ルサカ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 8.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

チパタ郡はザンビア東端、隣国マラウイと国境を接する人口約45万人の地方都市。配属先郡農業事務所は、郡下を55の管轄地域(キャンプ)に分け、農業省の施策のもと農家の支援等を実施している。主な活動は、農家への農業技術・生産指導、種子や肥料の配布、農業祭の実施、農業関連統計の収集など。現在、青年海外協力隊(JV)2名が管轄地域を分けて、バイクで巡回しながら稲作や新しい商品作物(きのこ栽培など)導入のためのワークショップ開催などの活動を行っている。東部州はJICAが実施中のコメ普及支援プロジェクトのターゲットサイトのひとつである。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ザンビアでは、国民の大半は農業で生計を立てており、メイズ(トウモロコシ)を主体とした自給自足の生活を営んでいるが、食糧安全保障や高付加価値作物による収入創出の観点からも、メイズに依存した農業からの脱却が課題となっている。また、近年の経済成長で食生活が変化しコメの需要が急速に増加していること、同国には南部アフリカの約4割の表流水資源が存在し、コメ生産の高いポテンシャルを持っていることから、農業省は稲作振興に注力している。現在2名のJVが対象キャンプの農業普及員や農家と共に、コメやきのこなどの商品作物の導入を支援しており、2018年には一部の農家でネリカ米の収穫があった。引き続き、チパタ郡での稲作や農家の収入創出につながる新しい商品作物の導入にボランティアの支援を求め、本後任の要請となった。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

農業普及員の協力のもと、対象地域を巡回しながら下記の活動に取り組む。
1.地域の生活環境を知るためのフィールドワークを実施し、郡内の状況を把握する。
2.デモ圃場の整備、ワークショップの開催、農家への巡回指導を通じて稲作による収入創出に貢献する。
3.農閑期には上記フィールドワークの結果をもとに、農家の収入向上に繋がる活動を行う。(新規作物導入、作物保存方法改良など)
※日本人専門家(稲作)から協力を得られるため、応募時に稲作に関する専門知識を有している必要はない。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

特に無し

4）配属先同僚及び活動対象者

郡農業調整官 男性1名 大卒50代
主任農業官 男性1名 大卒 40代
各部門職員 男女6名 大卒/短大卒 30代-50代
現地普及員 男女25名 短大卒 30代-50代
対象地域の農民

【資格条件等】

[参考情報]：

　・農業や農村開発の知識、経験

【地域概況】

【特記事項】

生活使用言語はニャンジャ語。赴任後現地語学訓練実施。活動には農作業が伴う。