【配属機関概要】

3）任地（ ブルキエンデ県クドゥグ市 ） JICA事務所の所在地（ ワガドゥグ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 2.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先である女性センターは、女性の自立や再教育、社会進出支援を目的としたキリスト教系NGOの家政学校として2008年に開校した。服飾・刺繍・手工芸・料理等の家政技術指導を中心に、フランス語・簿記・PC操作等の一般教養科目や、保健分野の啓発活動も行われている。3年制で卒業後の4年生特別クラスもあり、インターンとして市内の仕立て屋等で修業を積みながら、就業時間外に同センターで技術力や生活力を高めている。生徒数は女性のみ約100名、年間予算は約120万円。系列の女性センターは全国に7か所ある。同センターでは2019年6月まで看護師の青年海外協力隊(JV)が、同市では体育JVと環境教育JVが活動中。

【要請概要】

1）要請理由・背景

同国では、女性の自立や社会的立場の向上が重要な課題となっており、女性センターではそれに対する取り組みとして、市内の12歳から20歳の女生徒に対し、家政や語学等の技術指導、また保健や栄養、衛生等の生活知識の提供を行い、卒業後に自立した女性として社会に出て収入を得、健康な生活を享受できるようにするための教育や啓発活動を行っている。同センターの運営は比較的安定しているものの、教員の技術や知識、施設の設備等の体制は不十分であり、センター長を中心に授業の質の向上を目指しながらも、実現に苦慮している。JV派遣により新しい視点やアイディアを積極的に取り入れ、例えば生徒が制作したものを実際に販売する場所を作り、ものづくりに消費者目線や収益性等のビジネス感覚を取り入れ、作る商品の中身やデザインを改良していく等、カリキュラムをより実践的に改善していくことが期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先スタッフの一員として卒業後の生徒の自立や社会進出、所得向上の支援を目指し、女性センターのスタッフや生徒と共に、以下の活動を行う。
1.授業への参加やインターン受入先の訪問等を通してカリキュラムや卒業後の生徒の実態を調査し、課題を把握する。
2.服飾・刺繍・手工芸・料理のいずれかについて、授業の改善につながる提案や助言を行う。
3.教員の能力向上のため、共同で授業を実施したり、新しい技術やアイディアを伝え、共有する。
4.卒業後の生徒の社会進出や所得向上を視野に入れた新しい商品・デザイン・メニュー等を授業で紹介する。
5.その他、できる範囲で同僚と共に初心者へのコンピュータの操作方法を教えたり、衛生啓発活動を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

ミシン30台、調理器具一式、裁縫道具、パソコン12台

4）配属先同僚及び活動対象者

センター長:女性、50歳代
教員6名:男女、30-50歳代
その他職員:男女
学生:12-20歳の女性約100名

【資格条件等】

[参考情報]：

　・服飾・刺繍・手工芸・料理いずれかの経験

【地域概況】

【特記事項】

インターネット・電気・水道などのインフラサービスは一応存在するが、完全ではない。自転車の利用は可能性としてあり。
寝室は個室が用意されるが、台所や食堂は共有となり、シスターたちとの共同生活となる予定。