【配属機関概要】

3）任地（ ファティック州ファティック県ジョフィオール市 ） JICA事務所の所在地（ ダカール ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

セネガル保健医療の行政区分では、各州に1つの州医務局、各県に1～3か所程の保健区が設けられている。配属先は、ファティック県(人口約37万人)内に2つある保健区の一つで、ジョフィオール市内とその周辺の村落を管轄し、保健行政全般、診療や予防啓発等を監督する機関である。監督対象として、併設されている保健センター(一般診療、産婦人科、歯科、眼科等)及び主要村落部にある保健ポスト(一般診療、正常分娩、小児の診断等を行う)がある。その他住民によって結成された保健委員会が運営する保健小屋(軽い怪我の治療や限られた薬剤の処方等を行う)や、地域住民から選出された地域の保健ボランティアへの支援も行っている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ファティック州では、セネガル内陸部と比べれば生活環境は厳しくないものの、村落部では、下痢や感染症、栄養不足、自宅出産や病院へのアクセス等々の問題を抱えている。そのような中、医療機関には一部衛生啓発担当者はいるものの、医者や看護師、助産師等は病院内での診察や業務に追われ、予防接種など一部の機会を除けば、彼らが村落部に足を運ぶ機会は多くない。そのため、各村の保健衛生に関しては、住民から選出された地域の保健ボランティアに期待される役割は大きく、また、住民には自身の努力で衛生的で健康的な生活を送り、病気を予防し、重症化する前に受診するといった基本的な行動や習慣を身につける必要がある。
任地には2018年2月に前任者であるコミュニティ開発JVが派遣されており、2017年8月に同任地に派遣された看護師JVとともに衛生啓発活動等を行なっている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

ジョフィオール市外の村落部の中から、活動村を数村程度選定し、村に足繁く通い、各家々を訪問する。その中で、妊婦や保健衛生上の課題を抱える世帯の日常生活や習慣をよく観察・把握する。その上で、地域の保健ボランティアや住民等とともに、以下の活動を行う。
1.妊婦をはじめ住民が保健衛生の観点からよりよい生活ができるように、生活改善の取り組みを企画・実施する。
2.それぞれの村落が抱える保健衛生上の課題に合わせた啓発活動を行う。
3.病院にアクセスしない・出来ない住民を特定し、個々人毎の阻害要因を突き止め、それぞれの事情に合わせた形で病院にアクセスできるように促す。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

特になし

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先長:保健区長(40代男性)、配属先同僚:医師、看護師、助産師、事務職員(20～50代男女)等
活動対象:地域住民及び地域の保健ボランティア(バジヌゴッホ、ルレ、マトロンと呼ばれる地域住民(男女))
配属先CPは保健区長及び看護師長となる。活動先では地域の保健ボランティアをCPとして活動する。

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

・身体への侵襲行為は行わない
・住居は、同任地のボランティアと同居になる可能性もある。