【配属機関概要】

3）任地（ ルーガ州ルーガ県ルーガ市 ） JICA事務所の所在地（ ダカール ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 車 で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

ルーガ県視学官事務所は県内の6つの自治体(ルーガ、コキ、サカル、ベディエヌ、クールモマールサール、レオナ)のなかにある幼幼稚園、小学校、中学校など管轄している。県内の小学校は公立353校、私立25校である。同機関は教育に関するデータ収集と分析、予算管理、教員の人事管理、試験実施の監督、などを担っている。視学官と呼ばれる職員が教育機関を巡回し教員や学校長に対して学校運営の助言や指導行っている。また、視学官は同州にある教員養成センターに講師として派遣されることもある。年間予算は600万円。

【要請概要】

1）要請理由・背景

セネガル国における初等教育へのアクセスは2000年代から比して飛躍的に改善され、2010年度には90%に達した。他方で、最終学年までの総修了率は6割程度であり、国際学力調査においても、児童の学力は低水準に位置している。また、急激な就学率の向上に対応するため、教員養成の期間が4年から9カ月に短縮され、教員の質の低下も課題となっている。
本要請のボランティアは、配属先と協働しながら市内の小学校を巡回し、主に算数教育における課題の把握、改善策の提案を行っていく。特に低学年層向けの教材開発や指導方法の提案などが期待されている。また、ルーガ県は管轄する教育機関も多いため、各機関の連携強化には困難を抱えている。そのため、ボランティアが配属されることにより、地域の学校間の連携強化に繋がる活動も望まれている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

本件で派遣されるボランティアはルーガ市内および近郊村落部の小学校を巡回し、以下の活動を実施する。
1.児童の算数学習における課題・問題点を把握する。
2.上記の問題・課題解決に向け、具体物を使った授業など、効果的な学習方法を教員とともに考え、実践する。
3.現地教員向けの研究授業やセミナーを実施し、教員が新しいアイディアや指導法を学ぶ機会を創出する。
4.市内の小学校の連携強化を促進のため、学校間共同の算数教育に関する研究授業などを実施する。

要望があれば、音楽、図工、体育のうち、ボランティアが得意とする科目においても支援する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

市内の小学校施設、校庭、備品

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:配属先、視学官、職員(計29名)

活動対象者:現地教員及び小学校児童

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】