【配属機関概要】

3）任地（ イシククリ州アクスー村 ） JICA事務所の所在地（ ビシュケク市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ バス で 約 6.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は地方都市カラコル市にあるイシククリ州病院の分院であり、カラコル市から車で1時間弱の山間部にある、温泉治療で有名な小児対象のリハビリテーション施設である。医師を含む職員総数は約80名、100床の入院施設を持ち、患者は入院・外来を合わせると1日140名ほどである。患者の多くは脳性麻痺である。キルギスには国立の小児専門のリハビリテーションセンターは、同配属先と首都ビシュケクの2か所にあるが、いずれのセンターでも約10日間の入院治療と約6か月間の家庭療育の繰り返しという治療法を取っている。UNICEFから派遣されたオーストラリア人の小児科医が2020年まで活動予定である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

キルギスには国際基準での理学療法士の資格はなく、医師や看護師が2か月程度の研修を受けることで理学療法の認定証を付与されており、このような医師や看護師はリハビリテーション医師、リハビリテーション看護師と呼ばれている。配属先においてはリハビリテーション医師の診断・指示のもとに、看護師や運動療法士、マッサージ師が子供たちへのリハビリテーションを行っているが、これらの医療従事者は病気や障害の病態や特性など、機能回復訓練に必要な技術や知識を十分に習得できていない。また、家庭での療育ケアの重要性が認識され始めてはきたが、まだ家族への療育指導は十分になされていない。そのためJVには、医療従事者に対する理学療法の知識と技術の向上、ならびに家族に対する家庭療育の重要性とリハビリテーション方法の理解・普及を図ることが期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の運動療法士3名と協力して、以下の活動を行う。
1. 障害児に対してリハビリテーションを実施する
2. スタッフと一緒に治療を行ないつつ、彼らが様々な症例に対応できるように指導する
3. 医療従事者や関係者に対してリハビリテーションに関する勉強会を開催する
4. 家庭内でもリハビリテーションができるように、患者とその家族に対して助言・指導する

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

理学療法室、リハビリテーション用運動具等

4）配属先同僚及び活動対象者

医師3名
看護師23名
運動指導員3名
マッサージ師8名
その他の職員49名

【資格条件等】

[参考情報]：

　・障害児に対する経験 1年以上

【地域概況】

【特記事項】

村落部に居住するためホームステイとなる。ホームステイ先では携帯、インターネットは利用できるが、配属先では職場の固定電話のみ利用可能。現地語学訓練中に第2言語として自己紹介程度のロシア語も学習する。