2018年度 3回 要望調査票
短期派遣青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JA02418301)
募集終了

国名
ラオス
職種コード 職種
H133 感染症・エイズ対策
年齢制限
活動形態
個別
派遣期間
短期 11ヵ月
派遣時期
2019年3月から

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

保健省

2)配属機関名(日本語)

ラオス国立パスツール研究所

3)任地( ビエンチャン特別市 ) JICA事務所の所在地( ビエンチャン特別市 )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( - で 約 0.0 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

国立パスツール研究所は、 2007年に設立され、2012年より調査研究を開始したラオス保健省傘下の研究機関で、首都ビエンチャンに位置する。総職員数は約60名。研究所には、昆虫媒介性ウイルス学ラボ、医学昆虫学ラボ、ワクチン予防可能疾患ラボをはじめとする5つの研究チームがある。JICAによる技術協力の他、フランス、ルクセンブルグ、米国の財団等の支援を受けている。研究にかかる費用は助成金や支援金を獲得し、実施されている。JICA科学技術協力プロジェクトにより、2019年4月末まで2名の長期専門家が派遣されている。

【要請概要】

1)要請理由・背景

ラオス国では、寄生虫による感染症が深刻な問題となっているが、寄生虫感染症に関する分子遺伝学的研究や疫学的研究は十分ではなく、感染コントロールや薬剤耐性に対応するためにも、科学的根拠に基づく対策が喫緊の課題となっている。JICAでは2014年4月より「ラオス国のマラリア及び重要寄生虫症の流行拡散制御に向けた遺伝疫学による革新的技術開発研究プロジェクト」を実施しており、マラリアや吸虫症をはじめとする重要寄生虫感染症の、より簡便で精度の高い診断法の開発・普及などを支援している。2019年4月のプロジェクト終了を前に、事業に携わったラオス人研究者の調査・研究能力は一定レベルまでの向上が確認されている。一方、一般的に研究者の育成には非常に時間がかかるため、事業終了後も、これまでの経験を基礎としつつ、研究の継続が実施できるよう育成・支援していく必要性があることから、今回のボランティアの要請に至った。

2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)

下記活動を共同で実施・指導し、寄生虫疾患対策の配属先研究者の能力強化を図る。
・ラオス寄生虫病のフィールド調査
・生物検体(血液・糞便等)の実験室での分析(顕微鏡検査、DNA検査、血清検査等)
・データ分析(DNA解析、統計解析を含む)
・実験機器類の維持管理支援(日々のメンテナンスへの指導・助言)
・可能な範囲で、上記に関する研修・セミナーの講義
・可能な範囲で、得られた研究成果の英語による発表指導・助言

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

医学研究全般に必要な実験機器、特に感染症研究に必要な実験機器全般、PCR機、DNAシークエンサー等の分子生物学実験機器、実験室のレベル、BSL1からBSL3まで

4)配属先同僚及び活動対象者

・研究所所長1名 男性 (生物学者、医学昆虫学博士)
・研究所副所長1名 女性
・寄生虫学ラボの研究者・技術員6名 (20代後半から30代前半、経験年数1~5年)
(メインカウンターパートは30代前半女性、経験5年程度)

5)活動使用言語

英語

6)生活使用言語

ラオ語

7)選考指定言語

英語(レベル:A)

【資格条件等】

[免許]:(    )

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(修士) 備考:専門的な研究手法指導を行うため

[経験]:(    ) 備考:

[参考情報]:

 ・寄生虫学の知識・診断技術(顕微鏡検査)

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(10~40℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

分子生物学実験の経験の内容は、DNA抽出、PCR法、DNAシークエンサーの使用、血清診断を含む。その他、 DNAデータのコンピューター解析、疫学統計。派遣期間は2019年3月上旬から12か月間未満。