【配属機関概要】

3）任地（ シェファ州エファテ島ポートビラ市 ） JICA事務所の所在地（ ポートビラ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 徒歩 で 約 0.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は「演劇」を通じて国内の様々な課題や問題を広く伝え、啓発することを目的に1989年に設立されたNGOである。オーストラリアやニュージーランド等から各種支援を受け、教育、環境、保健、ガバナンス、青少年活動、栄養などの多方面における活動を行っている。併設されているユースセンターでは、基礎教育を終えていない若者を対象に収入向上及び社会参画を目的として、学習支援のほか、演劇、音楽、スポーツ、裁縫、陶芸、調理などの技術トレーニング(15コース)を行っている。年間登録者数は約1,300名。職員数は約100名。年間予算は約2億円。これまで2名の短期青年海外協力隊(いずれも手工芸)が協力活動を実施した。

【要請概要】

1）要請理由・背景

裁縫クラス(Sewing Class)では、収入手段の獲得を目指す受講者(約20名)に対して、バッグや小物入れ、アイランドドレス等の制作を通して基本的な裁縫技術やミシンの使用方法等の実技指導を行っている。また、フードパッケージ(インスタント食品や菓子の袋)を利用したリサイクル小物入れの制作やビーズを使用したアクセサリー類の制作も行っている。2名の短期JVによるこれまでの協力活動を通じて新しいアイデアやデザインを用いた作品が受講者によって少しずつ制作され始めており、今後はさらに製品のバリエーションを増やすと同時に品質を損なわないための技術力強化や受講者の収入向上にも繋がる販路の拡大も重要な活動の一部となっている。本要請では、国内で入手可能な材料を使用し、受講者と共に創意工夫を重ね販売促進に繋がる新しいアイデア導入やデザインの向上、また完成品の販売方法や販路の拡大に繋がる活動が期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の同僚と共に、以下の活動を行う。
1. 新規受講者や初級レベル受講者への基本的な裁縫技術取得を支援する。
2. 現在制作されている裁縫技術を用いた手工芸品(バッグ、小物入れ、クッションカバー、PCケース等)のデザイン多様化をサポートする。
3. 展示会やイベント等での出店企画を支援し、ディスプレー方法や販売方法に対するアイデアを提供する。
4. 可能であれば、現地で簡単に入手できる素材(布、ビーズ、貝殻など)を利用した新しい「手工芸品」制作のためのアイデアを提供する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

手動ミシン8台、電動ミシン2台、ロックミシン1台、アイロン1台、デザイン型紙、裁縫セット

4）配属先同僚及び活動対象者

【配属先同僚】
・ユースセンター責任者1名(男性30歳代、業務経験3年)
・裁縫クラス講師1名(女性30歳代、裁縫クラス指導経験6年)(基本的な女性衣類のパターン制作はできるが、バッグなど袋物のパターン制作は学び始めたばかり)
【活動対象者】
・10歳代から50歳代の女性(初心者から上級者まで)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・基礎的な縫製技術

【地域概況】

【特記事項】

派遣時期は2018年1月上-中旬から11か月間。不定期に新しい受講者が参加するためクラス全体の技術レベルは一定ではない。そのため、クラス内での技術指導においては常に柔軟な思考と対応が必要となる。