【配属機関概要】

3）任地（ シェファ州エファテ島ポートビラ市 ） JICA事務所の所在地（ ポートビラ市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 徒歩 で 約 0.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

産業局はバヌアツ国内における経済や産業の持続した発展を促進するために、2013年に設立されたまだ比較的新しい部局である。同局の主な業務は、国内外の投資家による投資の促進、地方農村部の経済成長支援、雇用機会の創出などから成っており、これらの業務を通じて国内の第一次産業の発展を促進して行くことが大きな使命となっている。設立以降、国内にあるおよそ1,300社の中小企業の支援を積極的に行っている。産業局全体の年間予算はおよそ3千4百万円。これまでJICAボランティアの派遣は行われていない。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先では2013年の設立以来、持続可能な経済及び産業の発展を目標として主に中小企業への支援を継続して実施している。企業支援の一環として、2017年1月より、それまで観光局所管であった「手工芸品事業開発プログラム」が産業局に移管され、今後、更に充実したサービスの提供が期待されている。しかしながら、新しい事業プログラムである「手工芸開発」を推進して行く上で必要となる各種手工芸に関する知識や経験を備えたスタッフが不足しており、ボランティアへの支援要請が挙げられた。今後の産業振興が期待されている手工芸分野としては織物、裁縫、貝細工、陶芸など多岐に亘るが、本要請では特に「織物」分野での支援協力となる。バヌアツでは伝統的にパンダナスという植物の葉を利用した籠やバッグ、帽子、マット等の制作を行っていることから、それを使用した新しいデザインアイデアの提供や製品種類の拡大に繋がる活動が期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先の同僚と共に、以下の活動を行う。
1. ワークショップなどの開催をとおして配属先が手工芸品製作者間の連携を緩やかに構築していくサポートを行う。
2. 織物の手工芸品制作者グループの初級者に対してワークショップなどを通じて技術的なサポートを行う。
3. 市場にある既存の製品を調査し、新しいデザインや新製品の制作に繋がるアイデアを配属先及び製作者に提案する。
4. 製品ラベルの作成や素材染色の改良方法など、販売促進に繋がるアイデアを配属先及び製作者に提案する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

コンピュータ(Windows 7 Pro)、プリンター/コピー機

4）配属先同僚及び活動対象者

【配属先同僚】
職員1名(30歳代男性、大卒)(業務経験5年;うち手工芸品開発担当4年間)

【活動対象者】
配属先同僚及び村落部の手工芸品製作グループ(主に、女性グループ)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・即戦力が必要なため、海外業務経験2年以上

【地域概況】

【特記事項】

派遣時期は2018年3月下旬から11か月間を予定。配属先から水や電気が通じていない地方農村部への長期出張(1週間ほど)を依頼される場合があります。