要請番号(SA06017301)
募集終了
2018年4月から |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
畜産開発省
2)配属機関名(日本語)
狂犬病ワクチン生産研究所
3)任地( カトマンズ郡カトマンズ ) JICA事務所の所在地( カトマンズ )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 0.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は、畜産開発省畜産局傘下の狂犬病ワクチン生産研究所である。年間事業予算は約7千万円で、主に動物用狂犬病ワクチンの開発と生産を行っている。設立当初は、羊脳ワクチンの生産が主体であったが、2000年代以降、JICAによる技術者派遣や機材供与もあって、組織培養によるワクチン生産が可能となった。2006年には、当時派遣されていたSVの協力の下、初の市販用となる組織培養狂犬病ワクチンの開発に成功した。このワクチンは、日本とネパールの協力を記念し「NeJa Rabワクチン(NepalのNe、JapanのJa)」と命名された。今年度、配属先では10万本のNeJa Rabワクチンを生産する計画である。
【要請概要】
1)要請理由・背景
国内で消費される動物用の狂犬病ワクチンは、国際基準に基づき全て国内で生産するというネパール政府の決定により、配属先は、次年度におけるワクチン生産量の倍増と、国際基準を満たすための技術向上という課題に直面している。しかし、配属先では、WHO等の国際機関が定める国際基準単位であるIUでのウイルス価や抗体価の測定を行うことができず、ワクチン増産に必要な先進機材(特に日立工機のZonal Ultra Centrifuge)を使いこなせる人材も欠如していることから、課せられた目標の達成が困難な状況にある。このような背景の下、配属先職員の早急な能力強化を目的に、豊富な経験と高い技術を有するシニア海外ボランティアが要請された。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
配属先の狂犬病ワクチン生産能力向上を目的とする以下の活動を主に実施する。1、2の活動は必須。3に関し、日立工機製のZonal Ultra Centrifugeの使用方法を指導できれば望ましい。
1.NeJa Rabワクチンの有効性をIUで測定するための能力向上支援。
2.NeJa Rabワクチンによる抗体価をIUで定量化するための能力向上支援。
3.ワクチン増産に必要な機材の使用及び維持管理方法の指導。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
光学顕微鏡、インキュベーター、マイクロピペット、遠心分離機、安全キャビネット、自動セルカウンター等
4)配属先同僚及び活動対象者
所長(50代 男性):1名
技官、技官補(獣医学、微生物学、家畜衛生等):6名
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
ネパール語
7)選考指定言語
英語(レベル:B)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒) 備考:配属先の要望による
[経験]:(実務経験)10年以上 備考:配属先の要望による
[参考情報]:
・ワクチンの生産または開発に携わった経験
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖冬季少雨気候) 気温:(0~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(不安定)
【特記事項】
派遣時期は2018年4月上旬からを予定。