【配属機関概要】

3）任地（ ブエノス・アイレス州ピラール市 ） JICA事務所の所在地（ ブエノス・アイレス市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 鉄道 で 約 1.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

受入省庁は、本部をラ・プラタ市に構え、社会経済や文化の発展を目的とし設立された州の政府機関で、庁内3つの部署で現在127名のスタッフが勤務している。年間予算は約700万米ドル。州内には77の州立病院、272の市立病院があり、本案件のボランティアの活動場所はピラール市(人口約42万人)にある「ピラール市立サンギネッティ病院」である。総合病院として機能しており、入院病棟、集中治療室、救急外来等も有し、収容規模は最大120床。医療費は無料で、毎日600人ほどの患者が受診している。同病院にはJICAボランティアの受入実績はないが、本案件を立案した州職員2名はJICA帰国研修員である。

【要請概要】

1）要請理由・背景

当国の公立病院の運営状況及びサービスの質に課題があることは国内でも認知されている。具体的には、外来患者の待ち時間が長いこと、手術が必要な患者の事前の検査や事務手続きに時間を要すること、院内にある薬品庫の管理等に課題がある。ブエノスアイレス州科学技術生産庁は、中小企業等に対する5S、カイゼンの手法を用いた生産性向上に関する協力を実施し、2017年上半期には、計25名のスタッフが州内32都市で計300社以上の企業を訪問した実績がある。今回は5Sやカイゼンの手法を用いて、同院の運営管理の向上に関する協力を行うため、専門的な知見を有する人材による支援を得たいとし、本要請に至った。JICAボランティアには病院全体の運営管理状況の把握と分析、アクションプランの策定等の活動が想定されており、将来的には同院をモデルとして、州内にある他の病院にも効果を波及させることが期待されている。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

ブエノスアイレス州及びピラール市の職員と連携しながら、病院スタッフと共に以下の活動を行う。
1. 保健衛生分野に携わる市職員や院内のスタッフに対する5S、カイゼンに関する啓発及び育成
2. 病院の運営管理全般における状況の把握及び課題分析
3. 薬品庫、検査室、待合室等における5S、カイゼンの導入
4. 患者の予約や受診履歴に関する管理システムのレビュー及びアクションプランの策定
5. 外来、救急外来、手術に関する管理システムのレビュー及びアクションプランの策定
6 同州内の他の市立病院において、同様の管理システムを普及

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

事務机、椅子、事務用品一般等

4）配属先同僚及び活動対象者

・副庁長:男性
・ボランティア活動への関わりが想定される州の職員6名：
女性/経済学士/経験12年/カウンターパート、男性/政治学士/経験7年/カウンターパート、他4名
・院長:男性(カウンターパート)/40代
・院内スタッフ約600名

【資格条件等】

[参考情報]：

　・病院運営に関する実務経験10年以上

【地域概況】

【特記事項】