要請番号(SL30318I02)
募集終了
・2019/2 ・2019/3 ・2020/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
国立技術大学(UTN)
2)配属機関名(日本語)
国立技術大学チュブット校(UTNFRCH)
3)任地( チュブット州プエルト・マドリン市 ) JICA事務所の所在地( ブエノスアイレス市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 飛行機 で 約 2.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
1951年に設立された国立技術大学は、現在、国内31ヵ所の拠点に約7万5千人の学生を擁する。各拠点校は、各地の地場産業のニーズに応えるための教育・研究機関として機能し、人材育成、研究開発等を行っている。配属先は、水産業の盛んな同市における水産資源開発を目的として1994年に設立され、現在、学生約500名、教職員約100名が在籍する。漁業科、電子機械科、工業科等全9コースの教育課程の他、水産加工開発、持続的エネルギー開発等の研究グループが活動を行っている。年間予算は約22万米ドル。生産管理SVの派遣実績あり。尚、同市はホエールウォッチングで有名なバルデス半島ツアーの拠点で人口は約10万人。
【要請概要】
1)要請理由・背景
1992年に同市ヌエボ湾にて天然ワカメ(学名(以下略):Undaria Pinnatifida)が確認されてから、アルゼンチン海沿岸約2000km及び沖合い約1kmの海域を中心に天然ワカメが増殖、これを受け、漂着ゴミとして処理される海藻を水産資源として活用すべく、2012年に本格的に同配属先の水産加工開発研究グループにより研究が開始された。現在、同市海域10km圏内でワカメの他、アオサ(Ulva Enteromorpha)やアマノリ(Porphyra)など約50種類の海藻が確認されており、これらの海藻から、ポリフェノールや抗酸化物質等の栄養成分の抽出や、乾燥ワカメやメカブ、寒天、フコイダン等の健康食品の商品開発を目指し研究を行っている。今後は養殖も見込まれていることから、生育に適した環境づくりや高い品質の商品を開発するため、専門性を有した人材から技術的な支援が必要となり本要請に至った。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
水産加工開発研究グループの同僚らと協働し、以下の活動を行う。
1. 同地で収穫されるワカメをはじめとした海藻の生育環境や主要成分を把握するための研究調査に関する支援を行う。
2.高品質な商品を生産するための海藻の乾燥手法や保有成分の含有率などに関する技術的な助言を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
執務スペース、比色計(MINOLTA/CR-14)、温度調整器(Vicking/MASSON 1002)、物性測定器(FTC/TMS-PRO)、食品貫入試験器(TR Turoni -2-27 )等。
4)配属先同僚及び活動対象者
同研究グループの主な同僚
・研究責任者:男性/40代/生物学博士/経験年数16年
・研究者:女性/30代/水産学/経験年数10年
その他同僚研究者3名:男女/30~50代/経験年数11-31年
http://www.frch.utn.edu.ar/
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
スペイン語
7)選考指定言語
英語(レベル:C)又はスペイン語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒) 備考:業務上必要不可欠
[経験]:(実務経験)15年以上 備考:業務上必要不可欠
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖湿潤気候) 気温:(0~℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
活動は英語で可能だが、生活面や英語が話せない同僚とのコミュニケーションにおいてはスペイン語が必須。