要請番号(SL30320C03)
募集終了
2代目
・2020/3 ・2021/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
農産業省
2)配属機関名(日本語)
国立農牧技術院 自然資源研究センター
3)任地( ブエノスアイレス州ウーリンガム市 ) JICA事務所の所在地( ブエノスアイレス市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道 で 約 1.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
国立農牧技術院(INTA)は、1956年設立の農牧水産食糧省傘下の研究所。職員数約7700人(約40%が技術者)を擁し、天然資源や環境保全、農牧業の研究開発、人材育成、生産者への普及業務等を実施している。国内各地に6つの研究センター、23の研究所、15の地域センター、51の農業試験場、350の農業普及所を有し、各種プロジェクトを実施している。自然資源研究センター(以下、IRB)は、遺伝資源の保全・同定、生態学・環境管理、野生種の評価・育種の部門からなる生物資源研究所(CIRN)に属する研究所の1つである。過去にJICAの機材供与や、他研究所への隊員派遣などの実績がある。
【要請概要】
1)要請理由・背景
国立農牧技術院における林業関連研究は、遺伝的改良に関する研究も含め、木材に焦点を置いた研究開発を実施してきた。近年、INTAの「国家林業プログラム」の一環として、薬用、食用等の林産物の非木材利用に向けた研究開発が開始された。IRBでは、これまで他の有用植物由来の活性成分について研究してきた研究者2名が、ユーカリとニガキの一種(学名:Picrasma Crenata)の有用化合物の抽出・利用に向けた研究を開始している。植物が生成する活性成分(代謝物質)をより効率的に抽出するためには、代謝物質の生合成と生育環境の関係を明確にする必要がある。メタボロミクスの技術も取り入れ代謝物質の分離と同定を目指す。隊員1名が活動中だが長期の取り組みが必要なことから交替要請がなされた。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
以下の活動に関して指導を行う。また、必要に応じてセミナーも実施する。
1.特定樹種からの活性成分の単離(PicramaCrenata、BauhiniaUruguayensis、BauhiniaForficata、EucalyptusSyderoxylon)
2.活性成分の活性の測定、分子構造の同定
3.生合成の代謝経路の同定
4.異なる生育条件、部位、異種等での生産性の確認
5.実験成果を将来的に特許や製品化につなげるための知見の提供や助言
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
リアルタイムPCR解析装置、電気泳動装置(アガロースゲル、ポリアクリルアミドゲル)、超微量分光光度計(ナンドロップ)等。NMRやHPLCは必要に応じ他施設で借用。GC/GC-MSはない。
4)配属先同僚及び活動対象者
活動対象者/カウンターパート:
・女性/30代/経験年数14年/生物学博士
・女性/50代/経験年数25年/化学博士
配属先同僚:
スタッフ:約80名
5)活動使用言語
スペイン語
6)生活使用言語
スペイン語
7)選考指定言語
スペイン語(レベル:C)又は英語(レベル:B)
【資格条件等】
[免許]:( )
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(博士)理工系 備考:高度な技術が必要なため
[経験]:(実務経験)15年以上 備考:業務遂行上必須
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖湿潤気候) 気温:(0 ~ 35 ℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
カウンターパートとは、英語によるコミュニケーションも可能。
現在、高速液体クロマトグラフ(HPLC)が故障中、蒸留器については他部署から借りている状況
アルゼンチンはPCT非加盟(2018年8月現在)