【配属機関概要】

3）任地（ グアジャス県ミラグロ市 ） JICA事務所の所在地（ ピチンチャ県キト市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 2.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は2001年に設立された大学で保健科学部、教育学、法律学部、工学部および産業学部等を有し、学生約15,000名、教員約300名が在籍している。同大学は有能な専門職および学者を育成するために、教育の質の向上および研究に取り組んでいる。また、2018年に当国内で初めてオンライン課程を設立し(看護学科は含まれていない。)、経済的に通学が困難な学生へも平等に教育の機会を提供している。同学部の年間予算は約5.8万米ドル(事業費のみ)である。同国内には看護師養成大学が24校あり、4年半の教育課程を修了し、保健省の試験に合格した者が看護師資格を取得できる。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先の保健科学部は看護学科、栄養学科及び理学療法学科を有している。看護学科には学生約900名、教員約50名(内、約20名が看護師)が在籍している。同国内の病院は予算の問題から慢性的な看護師不足であり、質の高い看護を提供できていない。人手不足を補うために、同学の看護実習生は保健省が指定する公立病院で実習しているが、実習指導者も不足しており、十分な経験および知識を取得できない学生もいる。同状況下で、より質の高い看護師を育成するためには、教育課程の見直し及び学内実習・現場実習方法の見直しが必要と考え、他国の看護師の視点を取り入れるために本要請に至った。また、当国の病院は院内感染対策が不十分なため、その重要性および方法を伝達することも望まれる。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先同僚および実習地の指導者と相談し、下記の活動を行う。
1.授業および実習を見学し、改善点および改善方法を同僚に提案する。
2.学生に対して、看護診断、看護計画実施および適切な患者との接し方の指導を行う。
3.学内実習室において、学生及び同僚に対して医療機器の適切な取り扱い方法を伝達する。
4.学内および現場実習を通して、学生に対して適切な院内感染予防方法を伝達する。
5.当国の看護師の現状を理解し、同僚に対し強化が必要なカリキュラムの提案を行う。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

執務机、教室、実習室(外科、産科・小児科、生化学および微生物学)および実習地(近隣の公的医療機関)等

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
学部長、医師、男性、50代
学科長、看護師、女性、30代、経験年数10年
実習担当、栄養士、女性、20代
看護師教員約20名
活動対象者:
生徒約900名

【資格条件等】

[参考情報]：

　・看護師養成校の勤務経験があるとなおよい

　・臨床実習指導経験

【地域概況】

【特記事項】

実習地訪問は公共交通機関(バス)を利用する。
住居は着任当初はホームスティの予定。