2020年度 春 要望調査票
シニア海外協力隊 / 日系社会シニア海外協力隊

要請番号(SL46920C02)
募集終了

国名
モロッコ
職種コード 職種
I102 障害児・者支援
年齢制限
活動形態
個別
区分
交替
2代目
派遣期間
2年
派遣隊次
・2020/2 ・2021/1

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

国民教育・職業訓練・高等教育・科学研究省

2)配属機関名(日本語)

フェズ-メクネス州教員養成校メクネス分校

3)任地( メクネス県メクネス市 ) JICA事務所の所在地( ラバト )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道 で 約 2.0 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

2013年からモロッコに12か所設置されている教員養成校のひとつである。小・中・高等学校の教員を養成している。養成期間は9ヶ月(9月から翌年6月まで)で、午前4時間午後2時間の授業が行われている。学生は、数ヶ月養成校で座学受講後、近隣の学校に2週間実習に、その後1週間養成校で反省と予習の座学を受講。そのサイクルを繰り返して養成される。学生は教育学ではなく他分野の学士や修士を卒業している者も多い。2018年10月から障害児者教育シニア海外協力隊1名が活動中で養成校での授業を実施している。

【要請概要】

1)要請理由・背景

教育省は教育機会の均等を目指し、公立小学校内に障害児学級の増設を進めているが、障害児教育専門の教員養成プログラムや学校は存在しない。小学校の教員やNGOなどで短期研修を受けた者が障害児学級を担当しているので、教員の知識は深くない。軽度障害の児童が多いものの、年齢と障害の状態が異なる児童が同じクラスで過ごし教育活動が行われないことも多い。個々に適した指導法の実施を同省より指導されているが現場では実現されていない。配属先では障害児教育についての既存の授業はないが、現在活動中のSVが柔軟に対応し、養成校で授業を実施するとともに、同市内の小学校の障害児学級にて、教員に寄り添い活動し技術を伝えており、後任の要請がなされた。

2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)

教員養成校の小学校教員養成課程の学生に対し以下にあげるような活動を行う。
1.教育の機会均等の必要性、特別支援教育の紹介、の授業を行う。
2.障害にあわせた指導方法の紹介と必要性、の授業を行う。
3.算数と図工・音楽・体育を組み合わせた授業方法の紹介を、養成校の教授の協力を得ながら行う。
その他、以下の活動も考えられる。
4.市内小学校の特別支援学級で教員と共に活動したり、研修会を開催したりする。
5.他地域の同職種隊員と協力し、特別支援学級担任による授業公開の実施や日本の特別支援教育の紹介を行う。

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

研修室、PC、プロジェクター等

4)配属先同僚及び活動対象者

校長(小学校教員養成課程)(男性 40代)
授業担当教授28名
教科コーディネーター12名、図書館員1名、用務員3名、
小学校養成課程学生約120名(男性、女性、20ー30代)

5)活動使用言語

フランス語

6)生活使用言語

アラビア語

7)選考指定言語

フランス語(レベル:C)又は英語(レベル:B)

【資格条件等】

[免許]:(特別支援学校教諭)

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(    ) 備考:

[経験]:(実務経験)15年以上 備考:教員養成に関わるため

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(地中海性気候) 気温:(5~45 ℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

日本の障害児・者教育とは考え方が大きく異なるため、当国の状況を理解しながら柔軟に活動することが求められる。