【配属機関概要】

3）任地（ サラワク州クチン ） JICA事務所の所在地（ クアラルンプール ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 3.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は、障害者・子ども・高齢者・青少年など社会的弱者に対する支援を行っている。障害者部門では障害者の登録や支援・各種サービスを提供している。州全体で51か所にのぼる地域社会に根差したリハビリテーションセンター(CBRセンター)を管理しており、同福祉局に所属の各療法士による巡回リハビリテーションや小規模作業所の運営など障害者福祉の向上に取り組んでいる。CBRセンターは南部(クチン)・中部(シブ)・北部(ミリ)に分かれ、各地域の支所が管轄しており、配属先である本部が全体を統括している。2015年1次隊(作業療法士)、2016年1次隊(体育)の隊員が活動していた。

【要請概要】

1）要請理由・背景

同国のCBRセンターは障害児・者の支援施設として、充実した障害者福祉サービスの提供を目標にしている。福祉局独自で各支所の言語聴覚士・理学療法士・作業療法士を採用している。小規模作業所運営の他、リハビリテーションや訪問指導等を行っている。知的障害を伴うダウン症や自閉症、脳性麻痺がある利用者が主であり、学校に進学できない重度障害がある子どもや、学校卒業後に就職できなかった成人が多い。各CBRセンターでは有償ボランティアが働いているが、障害分野に関する知識が不足しているため、福祉局主催の研修等への参加を通じ研鑽を積んでいる。過去隊員はワークショップの開催や同僚療法士への支援などを実施し好評を得てきた。障害者福祉サービスの拡充、広大な範囲を効率的に管理・支援できるようスタッフの知識・技術の向上を目指し要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

隊員は本部に所属し、南部支所管轄エリアのCBRセンターの巡回を通じ、同僚療法士と協働して主に以下の活動に取り組む。
1. 利用者に対するリハビリテーションの質向上のため、障害に応じた技術の提案や実践に取り組む。
2. 身近な素材を利用した自助具やリハビリテーション器具を考案し、CBRセンターのスタッフに紹介する。
3. 利用者の日常生活活動自立のために、感情コントロールや日常生活スキルの向上に図るアクティビティを企画・推進する。
4. 障害児・者支援に関するワークショップ・研修会を同僚療法士たちと協力して企画・運営する。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

ミシンやキッチン、運動用具などがあるCBRセンターがあるが、各センターにより設備が異なる。

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先の同僚:
言語聴覚士(女性30代 経験3年)、作業療法士(女性30代 経験3年)
理学療法士(女性30代 経験3年)、各CBRセンター主任(経験5年-)
活動対象者:利用者は主に知的障害などがある幼児から成人まで

【資格条件等】

【地域概況】

【特記事項】

COVID-19の影響により、赴任時には「予定されている活動内容」に変更が生じる可能性があります。