要請番号(JL00925A09)



2代目
・2025/3 ・2026/1 ・2026/2 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
人的資源省
2)配属機関名(日本語)
高等技術トレーニングセンター(ADTEC)シャーアラム校
3)任地( スランゴール州シャーアラム ) JICA事務所の所在地( クアラルンプール )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 車 で 約 1.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
当センターは、2003年に産業界の熟練技能者を養成することを目的として開校した職業訓練校である。全国に8校ある高等技術トレーニングセンターの一つであり、各地域の職業能力開発の中核的な役割を果たしている。当センターには、3年制の自動車製造コース、航空機整備コース、溶接コースなど8つのコースがあり、学生には卒業後に即戦力となる高等技術の習得を目指した訓練を提供している。学生総数は約650名、講師・職員数は約130名。当センターでは、2006年から2011年までJETROが実施したMAJAICOプロジェクトに一環として、日産自動車の協力のもとで技術者の人材育成を行った。また、2018年には海外協力隊の自動車整備隊員を派遣した。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当センターでは、MAJAICOプロジェクトによる施設整備と155の講師向け講座が実施され、2012年には国内で唯一の自動車製造コースが設置された。本コースでは、マレーシア国産車の品質向上を目指して技術者の養成に取り組んでおり、製造ラインの一連の作業である溶接、組み立てライン、配線、ロボット技術、品質管理などについての授業が行われている。しかし、現地講師のみの授業運営や作業管理では、最新の技術や経験に基づいた講義や実習の知識や技術が不足している。また、当センターが所有している機材を有効に活用できていない。そのため、高いレベルの訓練を効果的に実施することを目的として、海外協力隊が要請された。
2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)
即戦力となる産業人材を育成することを目指し、より実践的な職業訓練を提供するため以下の活動を行う。
1. 自動車組み立て管理、車体組み立て技術、エンジン組み立てなどの自動車製造工程において、点検、整備など自動車整備士としての技術を活用しながら、隊員の得意(専門)とする分野を中心に技術支援を行う。
2. 自動車産業における生産性向上に関して、製造ラインの管理に対するアドバイスを行う。
3. 製造ラインの自動化・コンピュータ化を目指し、既存の機材を有効に活用するためのアドバイスを行う。
4. (可能な範囲で)マレーシア国内の日系自動車関連企業との関係構築や連携、調整を支援する。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
スポット溶接機、タイヤ・チェンジャー、トレーニング用エンジン組み立てライン、塗装用ブース及び機材各種、カー リフト、ホイールバランサー、コンピュータ・ホイール・アライメント・マシンなど多数
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚:
・部門長: 男性、40歳代、大卒、経験約25年
・学科長: 男性、40歳代、大卒、経験約25年
・講師: 6名、40-50歳代、短大-大卒、機械工学・自動車工学・自動車技術、経験15-25年
活動対象者:
・学生約90名、講師
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
マレー語
7)選考指定言語
英語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:(2級ガソリン・ジーゼル自動車整備士以上)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(専門学校卒) 備考:同僚の学歴を考慮
[経験]:(実務経験)10年以上 備考:要請内容に対応するため
[参考情報]:
・自動車の構造に関する知識と技術(必須)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
使用機材の多くはNISSANモデル。
マレーシアの国家職業技能基準(NOSS)の自動車整備関連の項目は、日本の基準に準拠している。