要請番号(JL00925B03)



・2026/1 ・2026/2 ・2026/3 ・2027/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
女性・家族・社会開発省
2)配属機関名(日本語)
ルマ・エサン高齢者施設クアラ・クブ・バル
3)任地( スランゴール州クアラ・クブ・バル ) JICA事務所の所在地( クアラルンプール )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 鉄道+車 で 約 2.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
社会福祉局では障害者・子ども・高齢者等社会的弱者支援を行っており、同局高齢者部門では入所施設の運営や高齢者のエンパワメント、移動手段提供等を管理している。配属先は、主に入所施設の管理運営を担当し、身寄りがなく収入がない60歳以上の高齢者で、原則自分の意志があり、HIV等の感染症の問題がなく、身体障害等により寝たきりである利用者を同局審査後に受け入れている。配属先と同様の施設はマレー半島に2ヵ所あり、対面での理学療法や集団療法が行われている。日常生活活動が自立の場合は、マレー半島に10ヵ所ある入所施設で受け入れている。現在初代隊員となる理学療法士隊員が派遣中であり、2026年5月まで活動予定。
【要請概要】
1)要請理由・背景
入所者約110名の多くは脳梗塞などの後遺症から身体障害、またはアルツハイマーなどの認知症があり、そのうち約40名は車いすなどを使用することが可能であるが、それ以外は寝たきりの高齢者である。配属先は理学療法士、看護師、介助員計51名で対応している。日々の余暇活動は理学療法士がリハビリテーションとは別に実施している。また、介助員は高校卒業後に専門的な教育をほとんど受けないまま保健省に採用され、病院や施設に派遣されており、生活介助や安全確保、環境整備などは巡回ベースの医師の指示に基づいて実施しているが、介護の質にばらつきがある。介護技術向上、生活介助や余暇活動等の充実を目標に、JICA海外協力隊の要請となった。
2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)
同僚理学療法士や介助員、派遣予定の理学療法士隊員らとともに、以下の活動を行う。
1.軽運動や音楽療法などの余暇活動を実施し、介助員に対して有用性や実施方法などを指導する。
2.日常生活や余暇活動実施を通じて、入所者の残存機能維持を目指せるような取り組みを提案、紹介する。
3.寝たきりの状態を改善するため、理学療法士や看護師、介助員に対して褥瘡予防や移乗方法を紹介し、離床を促す。
4.生活介助の必要な入所者に対し、移乗や食事介助等の具体的な方法や必要性などを介助員に対して提案し、改善する。
5.必要に応じて認知症やその他精神症状に応じた安全管理や排泄・入浴のケアなど効率かつ効果的な手法を紹介する。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
歩行器、四点杖、ハンドセラピーボール、平行棒、リハビリテーションルームにあるリハビリ器具、施設内庭園
4)配属先同僚及び活動対象者
施設長:50代男性・配属先勤務歴1年、副施設長:40代男性・配属先勤務歴1年、
理学療法士2名:30代男性・配属先勤務歴11年、20代男性・配属先勤務歴2年、看護師11名:30-50代女性・配属先勤務歴5-10年、介助員35名:20-50代男女、ソーシャルワーカー3名:20-50代男女
入所者:約110名
5)活動使用言語
マレー語
6)生活使用言語
マレー語
7)選考指定言語
英語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:(介護福祉士)
[性別]:(女性) 備考:同僚に合わせるため
[学歴]:(大卒) 備考:同僚に合わせるため
[経験]:(実務経験)5年以上 備考:同僚に助言するため
[参考情報]:
・要介護高齢者施設での経験(必ず)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
配属先と住居予定地が離れる可能性もあるため、自転車による通勤の可能性がある。配属先および自宅の周辺は交通の便が悪いため、徒歩移動や自転車での移動を問題なくできる人が好ましい。