2025年度 秋 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL00925B08)

国名
マレーシア
職種コード 職種
I102 障害児・者支援
年齢制限
活動形態
個別
区分
新規
派遣期間
2年
派遣隊次
・2026/1 ・2026/2 ・2026/3 ・2027/1

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

女性・家族・社会開発省

2)配属機関名(日本語)

ジョホール州社会福祉局タマン・シナル・ハラパン・タンポイ障害児・者養護施設

3)任地( ジョホール州ジョホールバル ) JICA事務所の所在地( クアラルンプール )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 4.5 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

上位機関の州社会福祉局は、障害者・子ども・高齢者・青少年など社会的弱者に対する支援を行っている。障害者部門では障害者の登録や支援・各種サービス提供の他、入所施設等の運営、地域リハビリテーションセンター(CBR)の管理・監督をしている。配属先である障害児・者養護施設は15歳以上の男性障害児・者を保護する施設であり、入所時に学習可能とされた中程度の障害児・者が主に生活している。入所者は、10代で通学中の者から67歳までと年齢幅が広く30歳以下が半数を占める。入所理由は保護者が福祉局に相談したケースや、家族や入所していた施設での虐待、放棄されたケースなど様々で、入所者は全国各地から集まる。

【要請概要】

1)要請理由・背景

配属先入所者は約130名で、知的障害、自閉症、ADHD等を持ち、大半は生活が自立しているが、生活介助を必要とするものもいる。医療系専門職は理学療法士と作業療法士が日中のみ、看護師、免許のない介助員38名が24時間体制で常駐している。介助員の多くが高校卒業後、専門的な教育をほとんど受けないまま保健省に採用、その後病院や施設に派遣されているため、生活介助や安全確保、環境整備など介助の質に課題があり、障害特性に応じた対応はほとんどできていない。また、入所者たちの多くが、入所以前より障害特性に配慮された環境下で生活できていないことが多い。施設職員と入所者のコミュニケーションや入所者の行動改善が期待され、JICA海外協力隊の要請となった。

2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)

配属先の理学療法士や作業療法士らと一緒に以下の活動に取り組む
1.施設の生活環境やプログラムを把握し、入所者の課題やニーズを探り、改善のための提案やワークショップを実施する。
2 個々の障害特性に合った教材・教具を身近な素材で作成・使用する方法を紹介し、TEACCHやABA(応用行動分析)などを取り入れてアクティビティとして使用できるよう提案する。
3.専門知識を持たない介助員が、入所者の障害特性を理解し、特性に応じた対応ができるようワークショップを行う。
4.可能な範囲でSST(スーシャルスキルトレーニング)やCBT(認知行動療法)などを用いたグループワークを日々のプログラムに導入できるよう紹介する。

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

ホワイトボード、コンピューター、理学療法室機材(トレッドミル、トランポリン、フラフープ等)、作業療法室機材(カードゲームやスタッキングコーン、木製ブロック等)

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:理学療法士(男性1名女性1名)、作業療法士(男性1名女性1名)、看護師(男性、女性12名)、介助員(男性、女性38名)

活動対象者:介助員(男性、女性38名)、入所者(男性134名)

5)活動使用言語

マレー語

6)生活使用言語

マレー語

7)選考指定言語

英語(レベル:C)

【資格条件等】

[免許]:(特別支援学校教諭)

[性別]:(男性) 備考:入所者と合わせるため

[学歴]:(大卒) 備考:同僚に合わせるため

[経験]:(実務経験)5年以上 備考:同僚に助言するため

[汎用経験]:

 ・特別支援学級での活動経験

 ・障害者を対象とした活動経験

[参考情報]:

 ・障害者施設での勤務経験があると良い

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(熱帯雨林気候) 気温:(25~35℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

入所型障害者施設での勤務であり、同僚らは入所者とのコミュニケーション改善や入所者の行動改善を望まれています。入所者のコミュニケーションや行動改善に意欲のある方の応募を期待しており、関連実務経験があれば、資格の制限は特にありません。