【配属機関概要】

3）任地（ ルーイ県ムアンルーイ郡 ） JICA事務所の所在地（ バンコク都 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 飛行機+車 で 約 3.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は、貴重な観光資源を持つ地域の持続可能な観光運営を統合的に管理する公的機関として2003年に設立された。通常の政府機関より柔軟で迅速な運営が可能な点を重要な役割として、特定地域において、政府組織、国営企業、地方行政組織、民間と観光管理や権限使用等を調整し、持続可能な観光開発のための政策と行政計画策定の任務を負う。全国で特定地域が9つ指定されており、これらを管轄する事務所が6つ設置されている(新たに2つ設置予定)。配属先はこのうちのひとつであり、メコン川の対岸にあるラオスの観光開発にも協力する方針である。予算は、政府予算の他、連携する他機関の予算や自己収入創出により賄い、民間企業等と連携し資金貸付も行う。中国が他国ドナーとして関わっている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ルーイ県内14郡中9郡を対象地域とし、それぞれの観光資源を活かした観光テーマ①山などの自然②伝統文化③生活様式を設定し観光開発を推進しているものの、実際の観光客は1つの町(チエンカーン)への訪問が主となり、他地域への訪問・滞在、再訪に繋がりにくいことが課題である。当面は15地区を観光開発モデルとして体験型観光の開発による魅力化を図り、コミュニティーの収入向上を目指す。配属先同僚には知見・経験があるが、開発の考え方について意見交換をするなど、タイと日本の知見・経験を共有し合いながら新たなアイディアを生み出し共に課題解決に取り組むことを期待して、隊員派遣の要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

配属先と協議の上、隊員の特性に応じて以下の活動を配属先関係者と協力して実施する。
1.住民によるエコツーリズム、体験型観光プログラムの企画・運営、広報の支援(観光客は主にタイ人、少数のラオス人)
2.住民による土産商品開発、品質向上、販路開拓の支援
3.コミュニティ内の連携促進や収入分配計画作成等、コミュニティーベース観光の実施・運営支援
4.モデル地区における観光プログラム形成・改善のための調査、計画、関連機関との調整、評価
5.観光による地域振興実現のための、事例紹介やアイディアの提案

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

PC、プリンター、プロジェクター、机

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
事務所長1名(男性、50代、経験約20年)
同僚4名(女性2名、男性2名、30～40代、経験約8～15年)
活動対象者:
モデルとなる15地区の住民

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・観光開発・観光マーケティングの知識・経験

　・自然保護やエコガイドに関連する活動経験

[参考情報]：

　・持続可能な観光に関する知識があると尚良い

【地域概況】

【特記事項】

地域訪問時に必要な移動手段は、配属先による手配が可能。
配属先Webサイト: https://www.dasta.or.th/en/microsite/dastaarea5