【配属機関概要】

3）任地（ クラチェ州クラチェ ） JICA事務所の所在地（ プノンペン ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 5.5 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は国内に16校ある2年制の小学校教員養成校に附属する小学校である。教員養成校とは同じ敷地内にあり、学生の教育実習先としても活用される。生徒数は約600人であり、月～土曜日まで毎日午前と午後に別れて登校する2部制となっている。クメール語、算数、理科、社会、外国語の主要教科に加えて、体育、音楽・図工といった実技教科もカリキュラムに加えられている。
教員養成校へは過去6名(小学校教育は3名)に渡りJICA海外協力隊を派遣し、附属小学校生徒にも体育や音楽・図工を指導した実績があるが、直接附属小学校へ隊員を派遣するのは今回が初めてとなる。

【要請概要】

1）要請理由・背景

当国では主要教科に比べて情操教育科目が軽視されていたこともあり、教員自身が体育や音楽・図工のいわゆる「よい授業」を受けた経験が少ない。そのため、正しく実技指導ができる教員の数は非常に限られている。体育は2006年以降日系NGOハート・オブ・ゴールド(HG)が教育省と協力して作成した小学校体育科指導要領及び指導書に従い授業を行なう教員も増えてきているが、授業が型通りとなり生徒に体を動かすことやゲームを通して仲間と協力することの楽しさや喜びを伝えきれていない。音楽や図工も同様に、歌うことや作品を描くことの楽しさを生徒に伝えられていない。
配属先では情操教育科目の重要性を認識するものの、生徒に正しくかつ楽しく体育や音楽・図工の実技指導を行なうことができる教員が限られていることから本要請に至った。

2）予定されている活動内容（最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します）

1. HGが作成した指導要領や指導書を活用して直接生徒へ体育の授業を実践するとともに、同僚教員へのサポート・助言を行なう。グラウンドが狭く1クラスの生徒数が多いため、創意工夫に富んだ授業が期待されている。
2. 教科書や指導書を活用して直接生徒へ音楽・図工の授業を実践するとともに、同僚教員へのサポート・助言を行なう。
3. 活用できる機材(体育器具、楽器等)が限られているため、必要な教材を作成し、同僚教員に紹介して授業で活用する。
4. 活動計画に余裕があれば、隣接する教員養成校学生にも体育と音楽の授業を実践する。
*時間割では、全学年体育2時間/週、音楽・図工2時間/週となっている。担当する学年及び教科については、隊員の経験も踏まえて赴任後に決定するが、体育へのサポートの期待が最も高い。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

ボール、ピアノ1台(ただし現在使用していないため、修理が必要な場合あり)

4）配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
校長(女性)、副校長、クラス担任(教職員16名)

活動対象者:
生徒約600名/各学年2クラス(1クラス約50名)

【資格条件等】

[参考情報]：

　・体育及び音楽の指導ができること

【地域概況】

【特記事項】

・新型コロナウイルス感染情報は、在カンボジア日本大使館HP(https://www.kh.emb-japan.go.jp)を参照。