2022年度 春 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL02122A09)
募集終了

国名
カンボジア
職種コード 職種
G158 理科教育
年齢制限
20~45歳のみ
活動形態
個別
区分
新規
派遣期間
2年
派遣隊次
・2023/1 ・2023/2
校舎外観 実験室 実験器具

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

教育青年スポーツ省

2)配属機関名(日本語)

コッコン中学・高等学校

3)任地( コッコン州コッコン ) JICA事務所の所在地( プノンペン )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 車 で 約 6.5 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

配属先は生徒数約2,000人のコッコン州最大の中学・高等学校(7~12年生)であり、普通科の他に電気科等の専門学科を有する。中学校の理科教員は6名、高等学校の理科教員は11名であり、4分野ごとの担当に分かれている。教育省の方針により理科教育の充実を目指しており、アジア開発銀行(ADB)の支援を受け、既存の実験室(2室)に加えて新たに2室を建設中である。実験室は本校生徒のみならず、州内の実験室を持たない中学・高等学校の生徒にも活用されている。
コッコン州へのJICA海外協力隊の派遣は今回が初めてとなる。

【要請概要】

1)要請理由・背景

当国の理科教育は、小学校から高校まで座学中心である。予算的制約から実験器具が不足していたこともあり、多くの教員自身が「実験」の授業を受けたことが無く、正しく実験の授業ができる教員の数は限られている。そのような中、教育省による「STEM教育」*(下記「特記事項」参照)の推進もあり、理科教育(実験)の重要性が認識された。その結果、当校を含む一部の高校では実験室が作られ、実験器具も増え始めてきている。
しかしながら、具体的な実験の方法がわからず実験器具を有効に活用できていないなど、現状においては未だ効果的な理科の授業を行なうことができる十分な教員の育成には至っていない。そのため、既存の実験器具を活用し、同僚教員とともに実験を取り入れた理科授業の質の向上を図っていくことへの協力が求められたことから本要請に至った。

2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)

1. 同僚教員とともに化学、加えて可能であれば物理の実験を取り入れた授業計画を立て、授業を通して生徒に理科教育の楽しさを伝える。本校では、実験室を持たない他校生徒の授業も行なわれており、必要に応じて他校生徒の授業支援も行なう。
2. 単元の習得に適した学習(実験)教材を作成し、同僚教員に紹介するとともに、授業で活用して生徒の理解を促進する。
3. 同僚教員とともに実験マニュアルを作成し、継続的に安全かつ興味・関心を引き出す実験が行なえるようサポートする。
4. 同僚教員とともに実験室及び実験器具を適切に維持管理し、実験室の有効活用を促進する。
*担当する学年及び分野については、隊員の経験も踏まえて赴任後に決定する。

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

実験室、顕微鏡、ガラス器具、パワーサプライ、電圧計、PHスキャン、マルチメーター、電子天秤等、一定の理科実験器具
(教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する実験器具を用いた授業内容を考案する。)

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:
中学理科教員: 化学担当3人、物理担当2人
高校理科教員: 化学担当3人、物理担当2人

活動対象者:
中学生: 7-9年生約800人
高校生: 10-12年生約1,200人

5)活動使用言語

クメール語

6)生活使用言語

クメール語

7)選考指定言語

英語(レベル:D)

【資格条件等】

[免許]:(中学校又は高等学校教諭(理科))

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(大卒) 備考:同僚の学歴水準にあわせるため

[経験]:(教員経験)2年以上 備考:経験に基づいた支援が必要なため

[汎用経験]:

 ・理科実験の経験や薬品・器具の知識

[参考情報]:

 ・化学の指導経験があること

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)

[通信]:(インターネット可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

・新型コロナウイルス感染情報は、在カンボジア日本大使館HP(https://www.kh.emb-japan.go.jp)を参照。
・*「STEM教育」(Science/Technology/Engineering/Mathematics)