要請番号(JL02122B03)
募集終了
・2023/2 ・2023/4 ・2024/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
教育青年スポーツ省
2)配属機関名(日本語)
バンティアイミエンチェイ州小学校教員養成校
3)任地( バンティアイミエンチェイ州シソポン ) JICA事務所の所在地( プノンペン )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 7.5 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
配属先は世界遺産・アンコールワットの街、シェムリアップから1.5時間、タイ国境から1時間の場所に位置する小さな街・シソポンの中心地に位置する。国内16校の2年制小学校教員養成校の一つで、卒業生の多くは小学校教諭として同州に勤める。理科実験室を含む教室棟は国際機関の支援で2021年に改装されおり冷房完備、理科の教具も一部整備されている。同校には過去に理科教育や小学校教育(体育、音楽、図工)、計4名の協力隊員が派遣された実績があり、理科教育においては2011年から2年間に渡り実験指導を中心とした活動が展開された。これらの配属先同僚は既に人事異動等で入れ替っており、今回は新たな支援が要請されている。
【要請概要】
1)要請理由・背景
当国の理科教育の現場では実験器具を活用した授業は多く取り入れられず、大半が座学である。原因は実験器具の不足と、教員自身が実験を行った経験が少ないという点である。一方、近年様々な団体からの支援や教育省からの予算配分で徐々に実験器具が揃うようになってきており、教員の指導力向上が喫緊の課題として残っている。同養成校も同様の状況であり、学習者の興味関心を促す指導計画・授業展開・教授法の導入が求められている。そこで、実験指導経験を有する隊員から指導法を取り入れ、教育の質向上を図る事を目的として本要請に至った。尚、活動が軌道に乗った際には、他州の教員養成校にて同様の要請内容で活動している理科教育隊員との連携による更なる活動の発展も期待されている。
2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)
1. 単独もしくは同僚教員と共に、実験を取り入れた理科授業(4科目全般)の指導計画を考え、実践する。
2. 単独もしくは同僚教員と共に、実験室の整備を行い、実験器具や薬品の適切な活用・管理を定着させる。
3. 養成校の一教員として、担当する学生の学力・指導力向上に向けた個別のサポートを行う。
4. 学生が教育実習を行うシソポン市内の小学校を巡回し、授業展開の支援・助言を行う。
以上4点を活動の主軸として、活動詳細は派遣時の配属先の要請に沿って柔軟に計画する。
*現地の新型コロナ情報は、在カンボジア日本大使館HP(https://www.kh.emb-japan.go.jp)を参照。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
顕微鏡、フラスコ、電流/電圧計等、実験授業に必要な機材/試薬
(現場の教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する教具から授業内容を考案する)
4)配属先同僚及び活動対象者
校長:男性50代・理科担当教員:2名(30-40代)
*1名が理科の専門、他方は専門ではない
活動対象者:所属する全学生
2022年6月現在、1学年84名(1クラス21名×4クラス)。
週2回理科の授業が行われ、この授業内に実験の要素を取り込む活動を行う。
5)活動使用言語
クメール語
6)生活使用言語
クメール語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(中学校又は高等学校教諭(理科))
(小学校教諭)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:( ) 備考:
[経験]:(教員経験)3年以上 備考:教員に対する支援を行うため
[汎用経験]:
・理科実験の経験や薬品・器具の知識
[参考情報]:
・科目(物・化・生・地)の専門問わず
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(不安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
新型コロナウィルスの影響で、2022年6月の時点では2学年が在籍しておらず(昨年度は募集中止)、今年度入学した1学年84名のみが在籍している。現在の学期は8月末まで、学期間休業の後、新学期は11月開始予定。新学期には新入生の入学を予定しており、2学年約160名体制となる予定である。