2023年度 春 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL02123A03)
募集終了

国名
カンボジア
職種コード 職種
G182 小学校教育
年齢制限
活動形態
個別
区分
新規
派遣期間
2年
派遣隊次
・2023/4 ・2024/1 ・2024/2 ・2024/3
校舎外観 校舎内の様子1 校舎内の様子2

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

教育青年スポーツ省

2)配属機関名(日本語)

シェムリアップ州小学校教員養成校附属アヌワット小学校

3)任地( シェムリアップ州シェムリアップ ) JICA事務所の所在地( プノンペン )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 6.0 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

配属先は国内16校ある小学校教員養成校の附属小学校で、世界遺産・アンコールワットの街、シェムリアップの中心地に位置する養成校敷地内に併設されている。養成校の主要実習先となっており、配属先教員の多くも卒業生である。生徒は1年生から6年生約550名、教員数12名、各学年2クラスとカンボジア国内では小規模校にあたる。同州教育局や附属元の養成校には歴代多くの協力隊員が派遣されており、時折附属小学校を訪れていたため協力隊活動に対する理解は明るく、養成校時代に隊員の生徒だった教員も在籍する。現在も養成校にて理科教育隊員(女性)が2024年3月まで活動中。小学校へ直接派遣される隊員は本要請が初代となる。

【要請概要】

1)要請理由・背景

配属先は音楽・体育教育の普及を積極的に行いたいものの、教員の指導力向上が喫緊の課題となっている。カンボジア国内では音楽・体育・図工等情操教育が教科として各学校で注力され始めたのが2010年代以降であり、現職の教員は自身が授業を受けた経験が少ないだけでなく、教授法の研修も十分に受けていない事が多い。音楽に関しては2016年以降の科目再編成時に「芸術科」の一部に新たに内包された一方、多くの学校で教員が指導できないため実施自体が省略されている。配属先も同様であり、この経緯から一教員として日々の学校教育活動に従事しつつ、音楽・体育教育の普及促進を率先して行うことのできる日本の教員経験者を求める本要請に至った。

2)予定されている活動内容(最終的な活動内容は、赴任後に配属先と協議し決定します)

(1)単独もしくは同僚教員と共に、現場にある教具を活用して音楽・体育の授業を継続して実施する。(両科目の活動割合は着任後に協議)(2)授業前後の時間を活用し、限られた教材・環境でできる授業の展開方法を同僚教員と共に考え、同僚教員の指導の引き出しを増やす。(3)小学校教育隊員として、配属先の要請に応じて臨機応変に他教科や学校行事、校務分掌を含む多岐に渡る学校教育活動に携わり、日本での現場経験を活かした多様な選択肢を提案する。
以上3点を活動の主軸として、活動詳細は派遣時の配属先の要請に沿って柔軟に計画する。尚、本現場は現地教員の教科指導経験に鑑み、協働しつつも主に隊員自身がT1として授業を行う事を前提とした案件である。

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

ピアニカ約30台(要清掃・修理)・ボール・マーカー等
(現場の教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する教具から授業内容を考案する)

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:校長1名(男性・50代)、他教員12名
活動対象者:小学校に所属する全生徒
*音楽を含む芸術科の授業は各クラス週1回(調査時点では音楽は実施されていない)、体育は週2回の予定。
*週6日・午前(7:00-11:00)午後(13:00-17:00)の2部制、生徒は半日のみ受講。

5)活動使用言語

クメール語

6)生活使用言語

クメール語

7)選考指定言語

言語問わず(レベル:D)

【資格条件等】

[免許]:(小学校教諭)

[性別]:(女性) 備考:女性が主体の現場のため

[学歴]:(    ) 備考:

[経験]:(実務経験)3年以上 備考:経験に基づく支援が求められるため

[汎用経験]:

 ・ピアノの指導経験

[参考情報]:

 ・小学校における音楽の指導経験(必須)

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

音楽の教具は限られており、国内の芸術科(音楽)のカリキュラム・教科書は2022年11月現在完成していない。体育は教具だけでなく実施できる環境(校庭の広さ等)にも制限がある。体育館は無く、雨季は授業展開の工夫も必要である。総じて、日本での教員経験を土台とした工夫が強く要求される現場である。