2025年度 秋 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL02125B09)

国名
カンボジア
職種コード 職種
G182 小学校教育
年齢制限
20~45歳のみ
活動形態
個別
区分
新規
派遣期間
2年
派遣隊次
・2026/2 ・2026/3 ・2027/1

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

教育青年スポーツ省

2)配属機関名(日本語)

ピートゥヌー小学校

3)任地( バッタンバン州バッタンバン ) JICA事務所の所在地( プノンペン )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( バス で 約 5.5 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

配属先はバッタンバン州の中心部に位置する幼稚園併設型の公立小学校で、児童約3150名、園児約420名、教員計97名の大規模校であり、小学校は1学級の人数が50人前後となっている。2010年頃までにJICA海外協力隊が3代派遣され、当時は教科として扱われていなかった情操教育(音楽・体育・図工)の紹介・導入に向けた活動を行った。また、当国では草の根技術協力で日系NGO「ハート・オブ・ゴールド」により小・中・高における体育教育普及事業が実施されてきたが(~2025年1月)、同州は対象3州の一つで、配属先では運動会も積極的に行われていた。

【要請概要】

1)要請理由・背景

カンボジア国内では情操教育が教科として各学校で注力され始めたのが2010年代以降であり、現職の教員は自身が授業を受けた経験が少ないだけでなく、教授法の研修も十分に受けていない事が多い。体育は2010年頃から授業に取り入れる学校が増えてきたが、教員が指導できる単元の数や授業展開等に課題が残る。音楽・図工は2016年以降の科目再編成時に「芸術科」の一部に新たに内包されることとなったが、教員が指導できないため実施されていない学校も多い。配属先も同様であることから、自ら一教員として教壇に立ち、体育・音楽・図工の普及促進を率先して行うことのできる人材を求める本要請に至った。

2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)

1. 単独もしくは同僚教員と共に、現場にある教具を活用して音楽・体育・図工(いずれか、可能であればすべて)の授業を継続して実施する。
2. 日本での経験や発想を活かしながら、楽しく魅力的な授業の実践に向け同僚教員と協働する。
3. 配属先の要請に応じて臨機応変に他教科や学校行事、校務分掌を含む多岐に渡る学校教育活動に携わり、日本での現場経験を活かした多様な選択肢を提案する。
以上3点を活動の主軸として、活動詳細は派遣時の配属先のニーズに沿って柔軟に計画する。活動対象の科目も着任後に協議する。尚、本現場は現地教員の教科指導経験に鑑み、協働しつつも主に隊員自身が授業を行う事を前提とした案件である。

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

教室、屋外バスケットボールコート、一般体育教具等
(現場の教具は頻繁に消耗・更新されるため、派遣時に再確認し、その時点で存在する教具から授業内容を考案する)

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚:小学校教員85名
活動対象者:小学校に所属する全児童
*芸術の授業は各クラス週1回(調査時点では音楽は実施されていない)、体育は週2回の実施。
*週6日・午前(7:00-11:00)午後(13:00-17:00)の2部制、生徒はどちらか半日のみ授業を受ける。

5)活動使用言語

クメール語

6)生活使用言語

クメール語

7)選考指定言語

英語(レベル:D)

【資格条件等】

[免許]:(小学校教諭)

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(    ) 備考:

[経験]:(実務経験)3年以上 備考:経験に基づく支援が求められるため

[汎用経験]:

 ・ピアノの指導経験

[参考情報]:

 ・小学校における音楽の指導経験(なるべく)

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(熱帯モンスーン気候) 気温:(22~38℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

・音楽の教具は限られており、国内の芸術科の教科書は本要請時点では認定待ちの状況である。
・体育は教具だけでなく実施できる環境(校庭の広さ等)も限られる。体育館は無く、雨季は授業展開の工夫も必要である。