2025年度 秋 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL02625B04)

国名
東ティモール
職種コード 職種
B101 水質検査
年齢制限
活動形態
個別
区分
新規
派遣期間
2年
派遣隊次
・2026/1 ・2026/2 ・2026/3 ・2027/1

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

公共事業省

2)配属機関名(日本語)

東ティモール水道公社

3)任地( ディリ県ディリ ) JICA事務所の所在地( ディリ県ディリ )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 徒歩 で 約 0.0 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

東ティモールの上下水道のサービス・管理を行う公社。2020年9月に設立、2021年1月に公社となった。職員数は370人、内ディリ本社には178人(2024年)。ディリ市内では4つの浄水場と25の地下水ポンプ場により市民への水供給を行っている。市内の配水区域内人口は、約24万人、5万3千世帯であるが、水道メーターが設置されている顧客数は約8,600件程度であり、水道メーターが設置されていない違法状態の水道利用者が非常に多く、無収水率約82%が課題である。2008年以降、技術協力プロジェクトや専門家派遣による技術協力が行われ、2025年8月水道公社の経営改善分野の専門家が派遣される。

【要請概要】

1)要請理由・背景

東ティモールの水道事業は、2020年まで公共事業省の水衛生総局により運営されていたが、2020年9月に水道公社の設立が承認され、2021年1月から東ティモール水道公社として運営が開始された。水道公社の職員は半数以上が新規採用されたスタッフで構成されている。水質検査を担当する職員の多くも水道事業体で勤務した経験がなく、安全な水供給のための水質検査に関する知識が不足しており、水質検査の目的や検査機器の校正・適切な使用・管理、検査結果の分析や管理能力は限定的である。2024年9月に国連工業開発機関UNIDOによりISO17025:2017に基づいた能力評価と研修が行われたが、水質試験所としての能力はまだまだ限定的であり、今回隊員の支援が求められた。

2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)

1.水質検査にかかる日常業務の実施及び助言 (検査24項目:大腸菌群、大腸菌、遊離残留塩素、pH値、味と臭気、色度、濁度、電気伝導率、総溶解固形物、アルミニウム、ヒ素、アンモニア性窒素(アンモニア)、鉄、マンガン、カルシウム、マグネシウム、全硬度、塩化物、フッ化物、硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩、塩分、ランゲリエ指数(最小値と最大値))
2. 各採水場所におけるサンプリング作業の精度向上に関する助言
3.検査機器の使用方法や管理方法、メンテナンス計画への助言
4.検査室の運営や環境整備の向上、必要なマニュアル作成に関する助言
5.データの管理やデータベースの改善について助言を行う

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

吸光光度計HACH DR1900、DR900、濁度計HACH 2100Q、pH/ORPメータHACH HQ1110、ポータブルメータHACH HQ1140、一般細菌検出紙、大腸菌群検出紙、等

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚及び活動対象者:
マネジャー(課長)1名
水質検査技師3名
環境オフィサー1名
安全オフィサー1名
浄水場オペレター10名

5)活動使用言語

テトゥン語

6)生活使用言語

テトゥン語

7)選考指定言語

英語(レベル:C)

【資格条件等】

[免許]:(    )

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(大卒) 備考:同僚がみな大卒のため

[経験]:(実務経験)3年以上 備考:公社の技術者を指導するため

[参考情報]:

 ・ISO17025の知識があれば望ましい

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(サバナ気候) 気温:(23~32℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

隊員が居住する住居は、単身用住居またはホームステイとなる。
停電や断水、インターネットのアクセスも悪い中、現地の人と関係を重視して生活できる明るい人物が期待されている。