2025年度 秋 要望調査票
青年海外協力隊 / 海外協力隊 / 日系社会青年海外協力隊 / 日系社会海外協力隊

要請番号(JL02725B10)

国名
ベトナム
職種コード 職種
H112 言語聴覚士
年齢制限
20~45歳のみ
活動形態
個別
区分
新規
派遣期間
2年
派遣隊次
・2026/1 ・2026/2 ・2026/3 ・2027/1

【配属機関概要】

1)受入省庁名(日本語)

カマウ省人民委員会

2)配属機関名(日本語)

カマウ伝統医療リハビリテーション病院

3)任地( カマウ省アンスエン地区 ) JICA事務所の所在地( ハノイ )

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 飛行機+バス で 約 6.0 時間 )

4)配属機関の規模・事業内容

当該病院は、グレードIIの病院(2次医療機関)でありベッド数は350床。理学療法部門、ICU部門、伝統医療部門からなる。伝統医学と現代医学を組み合わせた医療検査、リハビリテーションサービス、関連医療施設の専門的な訓練を提供している。同市内の医療大学や他の医療施設からの現代医学と伝統医学の学生や研修生のための教育病院でもある。ベトナムのNGO団体であるVNAH(Viet Nam Assistance Handicap)の支援を受け、スタッフのリハビリ技術の教育に力を入れている。
理学療法、作業療法、言語聴覚療法によるリハビリテーションが可能である。関連部門のスタッフ数は医師13名、看護師4名、理学療法士16名。組織の年間予算は約1,400万円

【要請概要】

1)要請理由・背景

ベトナムのリハビリテーション業界は深刻な労働力不足に直面しており、1万人あたり0.25人のリハビリテーション労働者しか雇用されていない(WHO推奨比率0.5-1人/1万人)。人手不足は農村部や遠隔地でより顕著であり、特にメコン川デルタ領域ではその影響が大きい。当該病院では、脳卒中、外傷性脳損傷(TBI)後の患者や発達障害のある子供たちが日常活動や社会統合(≒社会参加)の問題に直面している。リハビリテーションスタッフの多くは理学療法士であり、言語聴覚療法の短期研修(6か月)しか教育を受けておらず、専門知識と臨床経験が不足している。隊員には言語聴覚療法の臨床実践を通じて同僚の専門能力を向上させ、治療の質を改善することが求められている。

2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)

1.配属先の言語聴覚スタッフに患者のスクリーニングと患者へのSTサービスを訓練する。
2.同僚にSTの専門知識を教え、共有する(PTおよびICU部門)。
3.CBR(Community Based Rehabilitation)活動の指導、療法後の患者の支援活動と社会統合(≒社会参加)をサポートする。
4.その他配属先が希望する活動を行う。

3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

言語聴覚訓練専用の部屋、コミュニケーション練習用STフラッシュカード

4)配属先同僚及び活動対象者

配属先同僚(理学療法部門):
部門長医師(60代)、医師2名(30代・50代)
理学療法士16名‐学士1名
‐短期6か月ST研修受講3名(経歴1年/2年/11年)

活動対象者:脳卒中、外傷性脳損傷(TBI)後の成人患者

5)活動使用言語

ベトナム語

6)生活使用言語

ベトナム語

7)選考指定言語

英語(レベル:D)

【資格条件等】

[免許]:(言語聴覚士)

[性別]:(    ) 備考:

[学歴]:(大卒)保健医療 備考:同学歴への同僚への指導

[経験]:(実務経験)2年以上 備考:同僚への指導

[参考情報]:

 ・年齢制限に関しては特記事項参照

任地での乗物利用の必要性

不要

【地域概況】

[気候]:(サバナ気候) 気温:(20~35℃位)

[通信]:(インターネット可  電話可)

[電気]:(安定)

[水道]:(安定)

【特記事項】

患者とのコミュニケーションに使用する活動言語(ベトナム語)の習得が必須であり、かつ非常に困難であるため、45歳以上の場合は、ベトナム語や中国語等の類似言語などの語学能力についても選考において考慮される。