要請番号(JL02725B11)


・2026/1 ・2026/2 ・2026/3 ・2027/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
保健省
2)配属機関名(日本語)
ホーチミン整形リハビリテーション病院(1A病院)
3)任地( ホーチミン市 ) JICA事務所の所在地( ハノイ市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 飛行機+バス で 約 3.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
1983年ポリオ患児のリハビリテーションセンターとして設立、2025年3月保健省管轄下となった公立のグレードⅡ(二次医療機関)の病院、通称1A病院。医療相談、治療、リハビリテーション、心理相談を提供し、患者の身体的、精神的能力と社会的統合を育成する。ベッド数は350床、部門は救急、栄養、感染制御、薬局、外科、麻酔、リハビリテーションからなる。さらにリハビリテーション部門では脳損傷後のリハビリ、神経学、内科リハビリ、脳卒中、伝統医学などに分かれている。最新のロボティックスを利用した手術も運用しており、他国からのNGO、ボランティア団体の受入も積極的に行っている。2018年に科学技術省は、同病院を大学及び大学院レベルの教育を行う国内2番目の実習施設であると発表した。
【要請概要】
1)要請理由・背景
ベトナムでは、言語聴覚士は新しい分野であり、南部では、正式なSTコースを卒業したスタッフは少ない。配属先職員の中でも短期STコースの受講者は非常に少なく、言語聴覚療法の患者への提供に関して不安がある。また、2022年の調査では、配属先での脳卒中患者の67%が嚥下障害と報告され、2025年までに毎月60~70人の患者に嚥下障害とコミュニケーション障害への治療を提供しており、さらに、状態が重篤で複雑な患者(後述)の数が増加する傾向にある。現在のSTスタッフでは、これらの嚥下障害や重篤で複雑なケースに十分な治療を提供が難しく、隊員にはこれに関する支援が求められる。
2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)
1.同僚に言語聴覚療法と嚥下障害の専門技術、知識をアドバイスする。
2.同僚にFEES:Fiberoptic Endoscopic Evaluation of Swallowing(嚥下内視鏡検査)を用いた嚥下障害の評価プロトコルを作成するようアドバイスする。
3.同僚に嚥下障害患者のグループ向けのSTプログラムを構築するようアドバイスする。
4.同僚に嚥下障害の評価ツールを構築するようアドバイスする。
5.その他配属先が希望する活動を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
基本的な文房具、エアコン、個人ロッカー、作業室3部屋、 ホスピバックH350吸引機(ブランド: CAMI S.R.L 2019年製)、2つの嚥下障害治療装置(STIMPLUS DP200A0-2023とチャタヌーガ製Vitalstim plus、2022年製)、以下、特記事項参照
4)配属先同僚及び活動対象者
配属先同僚(リハビリテーション部門、STユニット):
医師2名(40代/17年/修士)、言語聴覚士1名(修士)、理学療法士2名‐20代/嚥下機能経験2年/学士
活動対象者:主に摂食嚥下障害、気管切開、頭頸部がん、脳卒中、脳外傷、認知症、パーキンソン病、ハンチントン病、重症筋無力症に関しては経験があれば尚よい。
5)活動使用言語
ベトナム語
6)生活使用言語
ベトナム語
7)選考指定言語
英語(レベル:D)
【資格条件等】
[免許]:(言語聴覚士)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒)保健医療 備考:同学歴の同僚への指導
[経験]:(実務経験)3年以上 備考:同僚への指導
[参考情報]:
・年齢制限に関しては特記事項参照
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(サバナ気候) 気温:(20~35℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
【機材の機種名・形式、設備等】Beuner製SpO2、Spirit製聴診器、ラミネーター、コミュニケーション練習用STフラッシュカード
患者とのコミュニケーションに使用する活動言語(ベトナム語)の習得が必須であり、かつ非常に困難であるため、45歳以上の場合は、ベトナム語や中国語等の類似言語などの語学能力についても選考において考慮される。