【配属機関概要】

3）任地（ ティンプー県ティンプー市 ） JICA事務所の所在地（ ティンプー市 ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ 徒歩 で 約 0.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

本病院は、首都ティンプーに位置する国内最大の総合病院であり、20の診療科を有している。ベッド数は約380床、医師約150名、看護師約650名を含む総勢約1,500名が在籍し、ブータン西部の基幹病院であると同時に、国内全域の病院から患者の搬送を受け入れる上級病院としての機能も担っている。2025年8月現在、JICA海外協力隊(臨床検査技師および看護師)が活動中である。また、ブータンの保健医療分野においては、JICA技術協力プロジェクト「医学教育の質の強化プロジェクト」(2020年～2025年)も実施されており、医療人材の育成支援が進められている。

【要請概要】

1）要請理由・背景

配属先では2018年より訪問看護サービスを開始し、2025年8月現在、約160名の患者が登録されている。患者の症状や状態に応じて看護師2名1組で各家庭を訪問し、必要に応じて医師が同行する体制をとっている。対象者は、がんや脳卒中など多岐にわたり、年齢層も40 60代が中心であるが、小児患者も若干名登録されている。配属先では、小児への訪問看護の拡充を計画しているものの、小児ケアに関する専門的な知識と経験を有する人材が不足しており、体制整備が難航している。このような背景から、訪問看護に関する知識・技術、特に小児分野での助言・指導が可能なJICA海外協力隊の派遣が強く望まれており、今回の要請に至った。

2）予定されている活動内容（以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます）

配属先同僚と協力しながら、以下の活動を行う。
1.自宅訪問型緩和ケアサービスに従事する看護師の能力を強化し、緩和ケアニーズに対応する能力を向上させる。
2.小児患者のケアに関する、緩和ケアの知識と技術を向上させる。
3.地域/在宅医療の現場における患者ケアの質向上に向けた基準とガイドラインの策定をサポートする。
4.地域ベースの患者ケア活動の計画と組織化をサポートする。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

バイタルサイン測定機器、酸素濃縮器、酸素ボンベ、ネブライザー、吸引器、疼痛管理・薬剤投与関連機器など

4）配属先同僚及び活動対象者

【配属先同僚】
看護師長1名(40代、女性)
カウンターパート1名(40代、女性、大卒)
看護師3名(経験年数5～10年)

【活動対象者】
訪問先患者およびその家族、配属先スタッフ

【資格条件等】

[参考情報]：

　・小児訪問看護の実務経験3年以上(必須)

【地域概況】

【特記事項】

・任地での生活使用言語は英語もしくはゾンカ語。ゾンカ語については、現地訓練期間に語学研修を行う予定。