要請番号(JL04825B12)

・2026/1 ・2026/2 ・2026/3 ・2027/1 |
【配属機関概要】
1)受入省庁名(日本語)
保健省
2)配属機関名(日本語)
ジグミ・ドルジ・ワンチュク国立病院 栄養ユニット
3)任地( ティンプー県ティンプー市 ) JICA事務所の所在地( ティンプー市 )
任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間( 徒歩 で 約 0.0 時間 )
4)配属機関の規模・事業内容
本病院は、首都ティンプーに位置する国内最大の総合病院であり、20の診療科を有している。ベッド数は約380床、医師約150名、看護師約650名を含む総勢約1,500名が在籍し、ブータン西部の基幹病院であると同時に、国内全域の病院から患者の搬送を受け入れる上級病院としての機能も担っている。2025年8月現在、JICA海外協力隊(臨床検査技師および看護師)が活動中である。また、ブータンの保健医療分野においては、JICA技術協力プロジェクト「医学教育の質の強化プロジェクト」(2020年~2025年)も実施されており、医療人材の育成支援が進められている。
【要請概要】
1)要請理由・背景
近年、ブータンでは食習慣の急激な変化に伴い、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が急増しており、それに起因する入院患者数も増加傾向にある。配属先では、こうした生活習慣病を抱える入院患者に対し、栄養指導の重要性がますます高まっている。現在は、患者およびその家族への栄養相談、指導、さらには病院給食における調理法の改善提案など、幅広い取り組みが行われているものの、現場の対応には限界があり、今後さらなる深刻化が懸念される。このため、食事内容の改善提案をはじめ、実践的な支援を主体的に行える人材の必要性が高まっており、今回の要請に至った。加えて、電子カルテの導入により、栄養士が不在の他病院からの相談にも対応する体制が求められている。
2)予定されている活動内容(以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます)
配属先同僚と協力しながら、以下の活動を行う。
1.入院・外来患者およびその家族を対象に、個別の栄養相談および指導を実施する。
2.現行の病棟配膳型病院食に関して、栄養面および調理方法の改善点を洗い出し、改良に向けた提言を行う。
3.生活習慣病に関する基礎知識や栄養管理をテーマとした勉強会を、同僚と協力して企画・実施する。
4.生活習慣病予防および栄養指導に資する啓発ツール(パンフレット・掲示物等)を作成し、病院内外での普及活動を行う。
3)隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等
血圧計、体重・身長計、調理施設、調理器具一式、執務室、机、椅子、事務用品一式など
4)配属先同僚及び活動対象者
【配属先同僚】
カウンターパート(栄養士)1名(30代、男性、修士)
栄養士3名(20代~30代、男女、修士)
調理スタッフ25名(20代~50代、男女)
【活動対象者】
通院・入院患者およびその家族、配属先スタッフ
5)活動使用言語
英語
6)生活使用言語
その他
7)選考指定言語
英語(レベル:C)
【資格条件等】
[免許]:(管理栄養士)
[性別]:( ) 備考:
[学歴]:(大卒) 備考:同僚の学歴水準に合わせるため
[経験]:(実務経験)10年以上 備考:同僚への助言や指導が必要なため
[参考情報]:
・医療機関での栄養指導経験5年以上(必須)
任地での乗物利用の必要性
不要
【地域概況】
[気候]:(温暖冬季少雨気候) 気温:(-5~30℃位)
[通信]:(インターネット可 電話可)
[電気]:(安定)
[水道]:(安定)
【特記事項】
・任地での生活使用言語は英語もしくはゾンカ語。ゾンカ語については、現地訓練期間に語学研修を行う予定。