【配属機関概要】

3）任地（ バグマティ州ダディン郡シッダレーク ） JICA事務所の所在地（ カトマンズ ）

任地からJICA事務所までの交通手段、所要時間（ ﾊﾞｽ で 約 4.0 時間 ）

4）配属機関の規模・事業内容

配属先は、首都カトマンズから西へ80kmほど行ったところに位置する公立学校で、地域の就学前児童からG12(日本の高校3年生相当)まで、全体で800名程度の生徒が在籍している。教員数は42名。就学前クラスからG5クラスまでは別校舎で学ぶ。ユニークな取り組みとして、G9～12までの生徒を対象に農業コースが設けられており、校内には農場、キノコ栽培室などを備えている。同校は自治体とタイアップする形で有機農法による野菜栽培を通じた収入向上活動を実施している。これまでアメリカ人ボランティアによる英語教員を受入れた経験がある。

【要請概要】

1）要請理由・背景

ネパールの学校では、中等教育試験(Secondary Education Examination、SEE)に備えるためのコースのカリキュラムが中心となっている。ただし、近年のネパールでは教育カリキュラムの改定により情操教育科目やPCなども授業に取り入れられるようになった。配属先では、教科書による勉強だけでなく、情操教育等を通して生徒の創造性を育み、またより学校を楽しく魅力的な場所としたいと考えている。そのため、音楽や美術系を中心とした情操教育の支援を期待し、青少年活動の海外協力隊の要請に至った。隊員には先生や生徒に対する課外活動における支援、助言が求められており、折り紙や音楽、ダンス、パソコン指導など隊員の特性に合わせた活動が期待されている。

2）予定されている活動内容（以下を踏まえ、隊員の経験をもとに関係者と協議して計画を立て、柔軟に内容を変更しながら活動を進めます）

同僚教員と協力しながら、青少年の健全育成に寄与するために、以下の活動を行う。
1.課業内外の時間を使って、図工や音楽、スポーツ、PCなどの活動を同僚教師と協力して実施する(隊員の得意とする分野について配属先と協議の上決定する)。
2.各学年に応じた保健衛生に関する活動を同僚教師と協力して実施する。
本校はネパール国内でも珍しい農業に関わる活動も行っており、隊員の専門性に応じて、農業分野の活動を取り込むことも可能である。

3）隊員が使用する機材の機種名・型式、設備等

PC48台、プロジェクター、スマートボード、スマートTV、いくつかのネパールの楽器など

4）配属先同僚及び活動対象者

上長:校長、50代 男性
配属先同僚:教員、20代～40代、男性、女性、42名

活動対象者:就学前から12年生の児童・生徒、約800名

【資格条件等】

[汎用経験]：

　・青少年を対象とした活動経験（2年以上）

【地域概況】

【特記事項】

・ネパールでは第10学年に次の学年に進級するための試験があり中等教育試験(SEE)と呼ばれる。
・必須の活動ではないが、可能であればG9～12の農業コースにおいて農作物栽培に関する指導、助言ができると活動の幅が広がる環境である。